お疲れ様です、もちゅです。
本日ご紹介するのはまたしても変態キーボード、アリス配列のキーボードを紹介していきます。
その名も、
EPOMAKER Tide Alice
「アリス配列に慣れたら他には戻れない」
と、感じられる一台でした。
左右に分かれた独特のキー配置が手首への負担を軽減し、長時間タイピングしても疲れにくい――そんなアリス配列の魅力をしっかりと味わえるキーボードです。
価格は正直、2万円弱とお手頃とは言いづらいかもしれません。
でもそのぶん、フルアルミの高級感あるボディに、ガスケットマウント、フレックスカット、ノブ、そしてVIA対応と、上位機に相応しい充実仕様。
これはむしろ「値段以上」と言える内容です。
今回はそんな「Tide Alice」の魅力を、じっくりお伝えしていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
メリット | デメリット |
---|---|
見た目・使用感の両方に高級感を感じられる 「余白」のバランスが程よくキー配列のデザイン性が高い 打鍵時の姿勢や手首がしっくりする ノブで音量調節できるので便利 打鍵感・打鍵音が超絶リッチ | 他のアリス配列と比べるとスペース周りのキーが少ない バッテリー残量を見るショートカットが機能しない VIAで(Shift + 1)系の設定ができない |
メリット |
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見た目・使用感の両方に高級感を感じられる 「余白」のバランスが程よくキー配列のデザイン性が高い 打鍵時の姿勢や手首がしっくりする ノブで音量調節できるので便利 打鍵感・打鍵音が超絶リッチ |
デメリット |
他のアリス配列と比べるとスペース周りのキーが少ない バッテリー残量を見るショートカットが機能しない VIAで(Shift + 1)系の設定ができない |
なんとYoutubeの方でもレビューを上げ始めました!
気になる方は是非
「EPOMAKER Tide Alice 」ってどんな製品?
「EPOMAKER Tide Alice 」のスペック
EPOMAKER Tide Alice | |
---|---|
キーボード配列 | 65% 英語配列 合計キー数 66 |
ケース素材 | 6063 Aluminium |
本体サイズ | 343*138.5*30.6mm 1.6Kg |
接続方法 | Type-C接続, Bluetooth接続, 2.4G無線接続 |
カラー | Black |
参考価格 | 19,700円 公式販売ページ |
「EPOMAKER Tide Alice 」の詳細スペック
EPOMAKER Tide Alice | |
---|---|
キーボード配列 | 65% 英語配列 |
合計キー数 | 66キー |
ケース素材 | 6063 Aluminium |
内部構造 | ガスケットマウント |
PCBタイプ | 3/5-pin Hotswap PCB |
アンチゴーストキー | NKRO |
本体サイズ | 343*138.5*30.6mm |
本体重量 | 1.6Kg |
接続方法 | Type-C接続, Bluetooth接続, 2.4G無線接続 |
ポーリングレート | 有線接続時・2.4Gh接続時 : 1000Hz Bluetooth接続時 : 125Hz |
バッテリー容量 | 4000mAh |
カラー | Black |
キースイッチ | EPOMAKER Zebra |
参考価格 | 19,700円 公式販売ページ |
「EPOMAKER Tide Alice 」の特長
- エルゴノミックなアリス配列
- 音量調節用のノブあり
- フルアルミボディの高級仕様
- ガスケットマウントによる優しい打鍵感
- フレックスカットによる美しい打鍵音
- VIA対応でキーマッピングの自由度が高い
- 無線・有線の両方に対応
ズラッと特徴を上げるとこんなカンジです。
「Epomaker Tide Alice」は、手首への負担を軽減するエルゴノミックなアリス配列を採用し、長時間の作業でも快適に使えるキーボードです。
音量調節用のノブが搭載されており、直感的な操作が可能。
フルアルミの高級感あふれる筐体に、ガスケットマウント構造とフレックスカットプレートを組み合わせることで、打鍵感は柔らかく、音は心地よく響きます。
さらに、VIA対応によりキーマッピングの自由度も高く、自分好みにカスタマイズ可能。
接続方式も有線・無線の両対応で、使い勝手に優れた万能モデルです。
「EPOMAKER Tide Alice 」開封・外観
開封
化粧箱はこんなカンジ。
かなりのサイズ感があります。
そして今回箱が少しボコついていました。
EPOMAKERさんの製品はこれで5製品目ですが今回が初です。
ちなみに中身は無事です。
蓋を開けると緩衝材を1枚挟んで、プラのカバーが被せられ、その上から更にビニールラップ的なのにまかれたキーボード本体が登場。
右側に付属品の入った箱があります。
緩衝材はかなり分厚く、価格相応の梱包でした。
- キーボード本体
- キープラー
- 分解用の六角レンチ
- USB AtoCケーブル
- 予備のキースイッチ2個
- 説明書
付属品は以上になります。
比較的充実していますね。
分解用の工具が入っているのは少し嬉しい。
付属のケーブルは2mとなっていて、長さに関しては申し分ありません。
ただ、ひと昔前の安っぽいカンジの質感で、最近主流の布製とかでは無いので、有線で使うなら別のケーブルを用意したいです。
まぁ無線対応なので、充電用として入っていているのだとは思いますが、良いカンジのケーブルが付いてきたら凄く良かった。
外観を写真でチェック
全体的にブラックを基調としたカラーリングで、刺し色として印字の部分に金色的なのが使われています。
高級感を感じるカラーリングです。
ケース部分の素材はアルミニウム、艶のないマットな質感で、サラサラとした金属感あふれる触り心地になっています。
四つ角は少し強めに丸く加工されており、ゴツゴツした印象と言うよりかは少し優しい可愛い気のある印象になっています。
裏面は隠れてしまうのが勿体ないくらいの、金属プレートが埋め込まれていて、この部分が鏡のような鏡面仕様となっています。
また、この部分にロゴや各種マークが記載されていて、もちろん技適マークもあり。
滑り止めは丸形の物が4カ所にあり、重量と相まって全く滑る気配がありません。
アルミボディなので高さ調節は出来ないので注意。
背面は左側に電源スイッチとUSB端子、右側にドングルを収納するためのスペースがあります。
ドングル収納はマグネットで固定されるようになっていて、落として失くす心配は無さそうです。
キーキャップはPBT素材、チェリープロファイルです。
質感はサラサラ感が強めの触り心地です。
重量は1.6㎏弱で、圧倒的。
ゲーミングノートPC顔負けの重さです。
「EPOMAKER Tide Alice 」実機レビュー
タブレットとPCに接続してみた
まずはPCと接続した時の様子を紹介。
- 有線で接続
-
有線接続は簡単で「FN + R」にて有線モードに切り替え可能です。
- 2.4GHzのドングル接続
-
ドングルをPCに接続、そして「FN + P」を押してドングル接続モードに切り替えます。
アリス配列に慣れちゃうと普通に戻れなくなるかも
Tide Aliceは名前からもわかる通り、アリス配列になっています。
アリス配列とは
アリス配列(Aliceレイアウト)は、タイピング時の手首の自然な角度を保つことを目的としたエルゴノミクス(人間工学)配列の一種。
アリス配列の特徴
- 左右分割風のキー配置
物理的には一体型ですが、左右に分かれて傾いたキー列が特徴。
→ 手首をまっすぐに保てるよう設計されています
メリット
- 手首の疲れや負担を軽減
- 肩幅に近い位置でタイピングできるため姿勢が良くなる
- デザイン的にもおしゃれで個性的
今回初めてアリス配列を使用しているので、使い始めて2週間ほど経った今でもまだ違和感を感じます。
ただ、脇を開いて手首を真っすぐにできて、体に優しい態勢で文字入力ができてる感覚はなんとなくあります。
実際、アリス配列を使用してから普通の配列を使用すると、無理してる感があって、文字入力の楽さ加減がかなり違う事を体感できます。
しかしある問題が、、、
Tide Aliceの配列はアリス配列の中でも標準的な配列で、普通すぎるが故に使いにくい部分がいくつかあります。
まずは「B」キーが1カ所しかない問題
皆様は普段「B」を入力するのにどちらの手を使っていますか?
右手ですか?
左手ですか?
このTide Aliceは右手で入力する方に優しくないキー配列となっています。
アリス配列の中には左右両方に「B」キーが用意されているモデルも少なくは無いのですが、このモデルは左側のみに設置されています。
私は右手で「B」を入力するタイプですので、Tide Aliceを使う為には左手に矯正する必要があります。
そこが個人的には使いにくかったポイント。
また、アリス配列の中には「B」キーが2つあるモデル以外に、左右のスペースバーの両サイドにキーが配置されていて、スペース周りのキーが豊富にあったりするのですが、こちらも無いです。
なので、配列に関しては良くも悪くも普通という感想です。
コンパクト配列だがサイズは大きく、持ち運びは・・・
Tide Aliceは65%配列ではあるものの、サイズ感は75%配列に引けを取らないレベルで大きく、重量も2Kg弱あるため、持ち運びはほぼ不可能なキーボードです。
どちらかと言うと、デスクに固定で使用していくタイプになります。
その分高級感が凄まじく、所有欲を満たしてくれるので、持ち運びをしない方にとっては最高。
アリス配列系統で持ち運びを考えたい場合は分割キーボードが視野に入ってくるのかなと思います。
分割キーボードはこの次辺りでレビュー記事にする予定ですのでしばしお待ちを。
打鍵感はヌルッと、打鍵音はパチパチ
続いては打鍵感・打鍵音です。
このTide AliceはEPOMAKERのゼブラスイッチを採用しています。
- 押加圧は重くも無く軽くも無く
- 押しはじめと押し終わりで押加圧の変化がやや少ない
打鍵感
打鍵感はヌルッとした感覚があります。
個人的にはスコッと行くのが好みなので、そこまで好きなタイプではありません。
ガスケットマウント構造による基盤の沈み込みはそこまで大きいタイプでは無く、アルミボデらしい硬い打鍵感も程よく味わえつつ、指への負担はそこまで大きくないという、良いとこどりな打鍵感です。
打鍵音
打鍵音はこんなカンジ。
高音の響きが強いパチパチ系の打鍵音です。
フレックスカットのおかげか、音の残響感や籠った感じは全くなく、カリッと晴れた音で聴いてて気持ちのいい音ですね。
打鍵音はリッチ。
ただ、スタビライザー周りの処理はイマイチで、ルブの塗りすぎかその部分だけ鈍い音が鳴ります。
ライティングはエフェクトと色のみ変更可能
ライティングはVIAもしくはショートカットキーにて変更可能です。
豊富なエフェクトに、細かい色彩の調節が可能になっていますが、キー1つ1つに対して色を割り当てるといった事はできません。
その点は注意。
LEDは南向きに設置されています。
特段美しいという訳では無いですが、オレンジに光らせた時の高級感がすさまじぃです。
Winキーが無いのでVIAで召喚
Tide Aliceの1番の欠点と言っていい部分がコチラです。
Winキーが無い。
一応欲しい位置に隙間があって、配置しようと思えばできと思うのですが、恐らくデザイン的な観点で、あえて配置してないのかなと思います。
確かに無い方がぱっと見の印象は良いですよね。
ただ、これでは使いにくいので、VIAでWinキーを召喚しました。
「Capslock」、このキー程邪魔なキーは無いので、この部分にWinキーを割り当てておきます。
これで問題解決。
右上のノブはVIAでキーを割り当て可能
Tide Aliceには右上にノブがあります。
デフォルトだとこのノブで音量調節・再生/停止といった操作ができるようになっていますが、もちろんVIAを使用する事で変更する事ができます。
ただ、この部分の変更は割り当てたいキーのコマンドを自分で入力する必要があります。
割り当てられるキーの一覧で、そのキーにカーソルを合わせると左下にコマンドが表示されるので、そこでコマンドをメモしてからノブの設定に移れば、VIAの知識が無くても設定可能です。
まとめ : 良かった点・悪かった点
「EPOMAKER Tide Alice 」の良かった点
- 見た目・使用感の両方に高級感を感じられる
- 「余白」のバランスが程よくキー配列のデザイン性が高い
- 打鍵時の姿勢や手首がしっくりする
- ノブで音量調節できるので便利
- 打鍵感・打鍵音が超絶リッチ
良かった点はこのあたり。
やっぱりEPOMAKERの最上位シリーズ、Tideシリーズという事で高級感と言う面ではその他のキーボードと一線を画す物がありました。
デスクに置いた時の圧倒的な存在感は、見る度に所有欲を満たしてくれて、作業へのやる気を上げてくれます。
その他ではアリス配列の良さを体験できたことです。
違和感こそある物の、打鍵時の手首の負担はかなり軽減されていて、リストレストを初めて使用した時のような感覚を得ることができました。
打鍵音の良さから一生文字入力していたくなるような使用感でした。
「EPOMAKER Tide Alice 」の悪かった点
- 他のアリス配列と比べるとスペース周りのキーが少ない
- バッテリー残量を見るショートカットが機能しない
- VIAで(Shift + 1)系の設定ができない
残念だった点はこのあたり。
個人的に大きな欠点は「B」キーが左にしかない事。
左手でBを押すことを意識しながら使用して2週間が経過しましたが、いまだに慣れていなくて、タイピングゲームの寿司打のスコアも普段よりちょっと落ちてしまっています。
普段から左手でBを押してる方からすると、何も感じない部分ですが、個人的には結構厳しかったです。
また、スペース周りのキーも他のアリス配列キーボードと比較すると少なく、VIAを使用した際の自由度の高さや、キーボードの使い勝手の良さ、という点では他と比べて少し劣るように感じます。
後の2つは私の環境が影響している可能性も高いので、何とも言えませんが一応記載。
まず1つ目
EPOMAKERの無線キーボードと言えば、ライティングでバッテリー残量を確認する事ができるショートカットが割り当てられているのですが、このTide Aliceではそれが機能しませんでした。
ショートカット自体は割り当てられていますが、それを押しても何も起こらないんですよね。
2つ目は以前紹介したTide49でも同様の症状がありました。
VIAで(Shift + 1)系の記号を一発で入力できる系のキー設定を割り当てた際に、そのキーを入力すると普通に「1」などの数字のみが入力されてしまう現象です。
本来なら「!」が入力されるはずなのですが、ただの「1」が入力されてしまうので、いつも通りShiftを押しながら押さないとコレ系の記号が入力できないです。
ちなみに、有線モードで使用すると問題なく入力されるので、普段は有線で使用しています。
「EPOMAKER Tide Alice 」レビューまとめ
- 見た目・使用感の両方に高級感を感じられる
- 「余白」のバランスが程よくキー配列のデザイン性が高い
- 打鍵時の姿勢や手首がしっくりする
- ノブで音量調節できるので便利
- 打鍵感・打鍵音が超絶リッチ
- 他のアリス配列と比べるとスペース周りのキーが少ない
- バッテリー残量を見るショートカットが機能しない
- VIAで(Shift + 1)系の設定ができない
以上になります。
いかがだったでしょうか?
「EPOMAKER Tide Alice」は、高級感あふれるアルミ筐体と、アリス配列ならではの快適なタイピング体験を両立した、完成度の高いキーボードでした。
ノブやVIA対応といった拡張性も備え、機能面でも抜かりなし。
配列のクセや細かな仕様に好みが分かれる部分はあるものの、それを補って余りある魅力を感じました。
特にアリス配列をまだ使ったことがない方にこそ試してみてほしい一台で、姿勢や手首の負担が気になる方にはぜひ触れてもらいたいです。
価格は2万円弱と少し高めですが、それに見合う品質と所有感があります。
デスクに置くだけで気分が上がる見た目、そして打っていて気持ち良い打鍵感。
毎日の作業環境をワンランク引き上げたい方に、ぜひおすすめしたい製品でした。
本日は最後までお付き合いいただきありがとうございます。
次回は新作ヘッドホンのレビューになりますので、お楽しみに。
なんとYoutubeの方でもレビューを上げ始めました!
気になる方は是非
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