お疲れ様です、もちゅです。
コスパの高いワイヤレスイヤホンとして、昔から有名なメーカーと言えばどこでしょうか?
そう、Ankerですよね。
最近は人気とともに価格も性能も上がってきているAnker製品ですが、実は私、最後にAnkerのワイヤレスイヤホンを購入したのが5年前でして、今どのクオリティまで来ているのか知らないんですよね。それはレビュアーとしてどうなの?と思い今回、Anker Soundcoreシリーズの最新作を購入してみました。
ということで本日紹介する製品。
その名は、
Anker Soundcore Liberty 5
Ankerのワイヤレスイヤホンを象徴する人気のSoundcore Libertyシリーズになっていて、その中で無印・Pro・NCの3種類が存在しており、今回紹介するのは無印版の最新作になります。他の2種類のモデルと比較して、最もスタンダードな1台という事で、万能型なワイヤレスイヤホンになっています。
そんな「Anker Soundcore Liberty 5」について余すことなく紹介していきます、是非最後までお付き合いください。
- 圧迫感の少ない装着感と誤操作の少ない「つまみ操作」で、使い心地がかなり良い万能ワイヤレスイヤホン。
- この価格帯ではトップレベルなノイズキャンセリングとドンシャリ傾向のサウンドで、音楽視聴にはかなり相性が良い一方、アニメや映画のセリフ重視にはやや不向き。
- LDAC+マルチポイントやDolby Audio、豊富なEQなど機能面は充実しているが、外音取り込みのホワイトノイズが弱点。
【結論】買うべき人 / 待つべき人
買うべき人
- カナル型が苦手で、できるだけ軽い装着感を求めている方
- 弱ドンシャリのスッキリ系かつバランスの取れた音質が好みの方
- 15,000円以下でノイズキャンセリング最強を求めている方
- 万能型のワイヤレスイヤホンを求めている方
待つべき人
- 中音域・高音域特化の音質が好みの方
- 外音取り込みモードを重視して選びたい方
- aptX系に対応した物を求めている方
「Anker Soundcore Liberty 5」のスペック&特徴
| Anker Soundcore Liberty 5 | |
|---|---|
| イヤホンタイプ | カナル型 |
| ドライバー | 9.2mmダイナミックドライバー デュアル低音増強ダクト |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
| ANC | ウルトラノイズキャンセリング3.5 |
| バッテリー持ち | 「ノイズキャンセリングOFF時」 イヤホン単体 : 12H ケース込み : 48H 「ノイズキャンセリングON時」 イヤホン単体 : 8H ケース込み : 32H |
| 充電 | Type-C (10分で5時間再生可) ワイヤレス充電 |
| マルチポイント接続 | 最大2台 (LDAC併用) |
| カラバリ | ミッドナイトブラック パープルホワイト ディールブルー アプリコットピンク シャンパンゴールド |
| 重量 | 片耳 : 約4.9g ケース込み : 約59g |
| 参考価格 | 14,990円 → Amazon |
- 進化したウルトラノイズキャンセリング3.5
- デュアル低音増強ダクトにより強力な低音域
- LDACと併用可能なマルチポイント接続に対応
- タップではなく、つまみ操作
- 片耳8Hのロングバッテリーにワイヤレス充電対応
- 空間オーディオに優れたDolbyAudioモードあり
「Anker Soundcore Liberty 5」開封・外観
開封



- イヤホン本体
- 充電ケーブル (A to C)
- イヤーピース
- xxs, xs, s, l, xl
- 説明書類
外観を写真でチェック




ケースはマットブラックのカラーになっており、触り心地はプラスチックのサラサラ感とは少し違った、若干グリップ感のあるサラサラになっています。手汗などの汚れが付着した際に簡単に拭きとれないタイプで、定期的にウエットティッシュなどで奇麗にする必要がありそうです。
蓋はスライドし開けるタイプ。蓋を開けると内側は艶々タイプの素材になっていて、コチラも指紋などが目立ってしまうので、気になる方は定期的な掃除が必要そうです。中央にペアリング用のボタンがあります。
イヤホンは寝かせて入っているタイプで、非常に取り出しやすいです。


イヤホン本体はショートスティック型で、付け根から先に向かって細くなるタイプになっています。全体的にコンパクトでスタイリッシュな形状です。グレーの部分はマットな質感ですが、それ以外のブラックの部分は艶があるので、指紋は結構目立ってしまいます。

重量は片側4.9gです。

ワイヤレス充電に対応しているので、置くだけで充電できます。
装着感とつまみ操作をチェック
圧迫感が少ない装着感

実際に装着してみるとこんなカンジです。
Liberty 5を使用して一番感動した部分は装着感の軽さで、今まで使ってきたどのモデルよりも圧迫感が少なく快適でした。実は自分、カナル型の装着感はあまり好きじゃなくて、積極的には使わないのですが、Liberty 5は苦なく着けられるので好きです。また、圧迫感の少なさ以外にも安定感も高くて、耳に上手い事引っかかってくれているので、首を振っても落ちないですし、喋った時にズレたりとかも無いのが良かったです。カナル型のショートスティックって、喋ってると徐々にズレてくる物が多い印象なので、この点は非常にグッド。
誤操作の少ないつまみ操作

ジェスチャー操作は主流のタップでは無く、つまみでの操作になっています。スティック部分の下部をつまんで行うので、誤操作が少なくて使いやすいです。1回押し・2回押し・3回押しに加え、長押しでの操作に対応しているので、操作は十分に割り当て可能です。
| 1回押し | 音量アップダウン |
|---|---|
| 2回押し | 再生/停止 |
| 3回押し | 曲送り/曲戻し |
| 長押し | ノイキャンモード切替 |

ノイキャンモードの切り替えでは、標準モードを飛ばすことができるようになっています。画像のように設定すれば、「ノイズキャンセリング → 外音取り込み → ノイズキャンセリング」と切り替えることができます。
コレは凄く良い!

また、タッチ操作の感度も3段階で変更できます。
音質について

- 高音域
-
- スネア・ハイハットなどの音がよく聴こえる
- アコギの弦をはじく際に鳴る繊細な音も奇麗に聴きとれる
- 中音域
-
- 男性・女性問わず、ボーカルラインがハッキリとしている
- 特に高音成分が強く、息遣いまで繊細に聴きとれる
- 逆にアニメのセリフなどは聴き取りにくい
- 低音域
-
- しっかり深く沈み込むタイプの低音
- 低音重視の迫力サウンド、とまでは行かないがパワーを感じられる
- 音場・定位
-
- 程よく広く、定位も問題なし
| 繊細 | 迫力 | |
| 高音より | 低音より | |
| クール | ウォーム | |
| 狭い | 広い |
全体を通してザ・ドンシャリ傾向の音質に感じました。音楽を聴いていて楽しいサウンドで「きゃぴきゃぴ」とした楽曲が好きな方と相性が良いように思います。
ボーカルだけじゃなくて他の楽器の音もバランスよく楽しみたいって方には、ドンピシャな味付けになっていて、逆にボーカルをメインで聴きたいという方だと、少し物足りない味付けな気がします。ボーカルとの距離を感じるというか、他の楽器の音の方が目立ってくる場面が多々あります。
他にはアニメなどのコンテンツ視聴においても、個人的にはやや不向きかなと思います。
というのも、私自身アニメを見る際はSEやBGM以上にセリフを、もっと言うと声優さんの声をメインに聴きたくて、そういった場合はLiberty 5は適さない味付けです。高音・低音の迫力はすさまじく、SEやBGMでの場面の盛り上がりは凄く感じられるものの、セリフはそれよりも遠く感じられて個人的には好みでは無かったです
DolbyAudio

Dolby Audioの完成度は聴くコンテンツでかなり評価が変わります。
音楽モードで音楽を聴いてみると、音全体の広がりが増すのに加え、ボーカルの反響感が増してライブ会場のような臨場感を感じられます。また、破綻も無く非常に自然な広がりのままで使えるモードです。
が、映画モードでアニメや映画を見た際は少々残念な仕上がりでした。音楽同様にしっかり音の広がりを感じられて、SEやBGMの迫力がグッと増すものの、セリフがビックリするほど微妙で、まるで地下室で喋っているかのような変な響き方をします。
この辺りも踏まえて、Liberty 5は音楽視聴には適するが、アニメや映画などの映像コンテンツを楽しむのには微妙な味付け、という結論になります。
EQカスタマイズ

- ドルビーオーディオ (3種類のモード)
- 音楽モード
- ポッドキャストモード
- ムービーモード
- お好み診断
- プリセットEQ (22種類)
- カスタムEQ
EQ周りの設定は非常に充実しているように感じます。
カスタムEQやプリセットEQに加えて、いくつかのテストを実施してお好みのEQへ自動で調節してくれる「お好み診断」もあります。
ノイズキャンセリングについて検証

スピーカーを使用して下記の音を大音量で再生。
その消込具合を確認。
- カフェの雑音 (70dB近辺)
- 電車の走行音 (80dB近辺)
※全て私の体感での感想になります
※音楽を流さず検証を行います
- カフェの雑音
-
- かなり広い音域幅でガッツリ消しこまれていた
- 人の喋り声もほぼ無に
- 食器同士がぶつかる音などの高音域帯は貫通してくる
- 電車の走行音
-
- こちらも高音域帯を除いて強力な消し込み
- 低音域に関してはほとんど無に
評価 : 9.0 / 10.0
「Ankerのワイヤレスイヤホンはノイキャンが強い」という言葉をよく耳にしますが、確かにその通りだなと納得せざるを得ない性能になっていました。私が所持している1万円近辺のワイヤレスイヤホンの中でトップのノイズキャンセリングで、ハイエンドに匹敵するレベルなんじゃないかなと思います。
また、自然さという部分でも非常にレベルが高く、ノイズキャンセリング特有の圧迫感だったり、ホワイトノイズといった所も全くなく、全体を通してクオリティはかなり高いです。
アダプティブモードに非対応

- 手動設定モード (1~5)
- 移動モード
- 飛行機
- 自動車
別で「風切り音の低減」がオン/オフ可能
ノイズキャンセリングモードは主に2種類あります。Soundcore Liberty 4 NC やP40iに搭載されていた「自動設定モード」というものは無く、完全なアダプティブモード的な立ち位置のモードは無さそうです。
基本は手動設定モードのレベル5で使用する事になるのかなと思います。
この部分はちょっと残念。
外音取り込み性能を見る

外音取り込み性能はある1つの欠点のせいで微妙です。
それが、ホワイトノイズ。
外音取り込みモードをオンにすると「サー」というノイズが常時鳴っています。音楽を再生するとギリギリ誤魔化せそうですが、オンにした状態で日常生活を送る、みたいなことはしたくないですね。あくまで、臨時で人の声を聞きたい時にオンにする事になりそうですが、その際はイヤホンを外すタイプの人間なので、外音取り込みを使う機会は無さそうです。
ホワイトノイズを完全に無かったことにして評価するなら、そこそこ優秀かなと思います。自分が喋る時は籠った感覚とかは少なく比較的自然に会話ができるし、人の声も自然でクリアに聴けます。若干高音のピックアップが強い気がしますが、不自然なほどでは無いです。
ちなみに、モードも選択とかは一切なく、オンにするかしないかしかありません。
マイク音質チェック
マイク音質は結構レベル高いように感じます。
全体的にクリアに聴こえるし、スカスカ感とかも無くしっかり厚みのある音に聴こえます。ノイズキャンセリングもまぁまぁ優秀で、食器がぶつかる高音域帯の音には弱いものの、他のノイズはしっかりカットされて、カフェで臨時の会議をする際も問題なく使えそうです。

通話中に1回押しする事で、マイクミュートも行えるみたいです。
アプリでできること

アプリで設定できる事はまぁまぁ充実しています。
ココまでで紹介してきたジェスチャー操作やEQの設定以外にもいくつかあります。

「音量制限」では現在の音量が何デシベルなのかを見ることができ、それを元に最大音量を設定する事ができます。
耳を保護できるは凄く良い。

マルチポイント接続は既にペアリングしてある複数の端末から、2つ選択できるタイプになっています。

LDACとマルチポイント接続の併用はできますが、LDACとゲームモードの併用はできないみたいです。
「Anker Soundcore Liberty 5」レビューまとめ

- ドンシャリ傾向の音質で、ノリノリで楽曲を楽しめる
- バランスの良い音質だから多くのジャンルの楽曲を楽しめる
- ノイズキャンセリングのモード切替でノーマルモードをスキップできる
- ノイズキャンセリングが
- ケースの蓋がスライド式でイヤホンの取り出し・収納がスムーズ
- ワイヤレス充電・装着検出・LDACと機能が豊富で万能に使える
- マイク音質がかなりクリアで厚みもある
- ケースの収納部分に指紋が付きやすい
- ノイキャンのアダプティブモードが無い
- 外音取り込みでホワイトノイズが常時聞こえる
以上になります。
いかがだったでしょうか?
弱ドンシャリながらもクリアで解像感の高い音質、流石のAnkerと言わざるを得ない強力なノイズキャンセリングと非常に完成度の高い仕上がりになっていて、万能型のワイヤレスイヤホン・コスパに優れたワイヤレスイヤホンだと感じました。
最近登場した15,000円近辺で購入可能なワイヤレスイヤホン、SOUNDPEATS・EarFunも所持していますが、それらと比較しても、万能型なら間違いなくLiberty5だと感じています。
迷ったらコレ。
最新のコスパ向けワイヤレスイヤホンを求めていた方、是非年内最後のビックセール、Amazonブラックフライデーでポチッと行っちゃいましょう!
本日は最後までご覧いただきありがとうございます。
次回も、ワイヤレスイヤホンのレビューを予定しております、そちらもチェックしてみてください。
では、また。


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