お疲れ様です、もちゅです。
今年に入って初めてイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンを使用し、気づけば5台目を購入してしまいました。今までは5,000円~1万円の価格帯の物しか使ってきませんでしたが、遂にハイエンドモデルに手を出しました。
その名も、
Shokz OpenDots ONE
前回、1万円以下で最強となるであろうClip1のレビューを行った際に、こん事を疑問に思ったんですよね。
「ハイエンドモデルと比較するとどうなのか?」と。
レビュアーとしてこの価格帯の音を知らないのはいかがなものかという側面と、単純にイヤーカフ型が好きすぎて欲しくなってしまったという両方の側面から購入に踏み切りました。
本日の記事ではそんな疑問を解決すべく、Clip1との比較を織り交ぜつつ、「Shokz OpenDots ONE」のハイエンドモデルとしての実力を見ていきます。
是非最後までお付き合いください。
- Shokz OpenDots ONEは、イヤーカフ型では珍しい“強力な低音×上質な装着感×多彩な操作性”で、価格相応の完成度。
- LDAC非対応だがAAC最適化でiPhoneとの相性が良い。Dolby Audioで自然な空間表現も◎、音漏れと通話も実用圏。
- ただしゲームモード非搭載で低遅延用途は不向き。Clip1比では解像感は劣る一方、質感・装着感・操作性・電池持ちで明確に上位。
【結論】買うべき人 / 待つべき人
買うべき人
- イヤーカフ型の最高峰を求めている方
- LDACに依存しないAACに最適化されている音質を求めるiPhoneユーザーの方
- イヤーカフ型の使用感が好きで、メインのワイヤレスイヤホンとして良い物を使いたい方
待つべき人
- ゲームでの使用用途を考えている方
- LDACなどの高解像度な音質を求めてる方
「Shokz OpenDots ONE」のスペック&特徴
Shokz OpenDots ONE | |
---|---|
イヤホンタイプ | イヤーカフ型 |
ドライバー方式 | 16mmカスタムドライバー相当のデュアルドライバー |
対応コーデック | SBC, AAC |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 通信範囲10m |
連続使用時間 | ケース込み : 40時間 単体 : 10時間 |
充電方式 | Type-C, ワイヤレス |
マルチポイント接続 | 対応(最大2台) |
重量 | イヤホン片耳 : 6.5g ケース込み : 52g |
防水性能 | IP54 (ケース防水性能無なし) |
搭載機能 | ・DirectPitchテクノロジー(音漏れ防止) ・左右自動認識 ・AI通話ノイズキャンセリグ ・Dolby Audio (空間オーディオ) ・装着検出 |
参考価格 | 27,880円 → Amazon |
- Shokz OpenBass™ 2.0による強力な低音域を実現
- 音漏れ防止技術でカフェなどでの使用を実現
- 装着時に認識するタイプの左右自動認識搭載
- スマートタップコントロールにより今までにない操作性の高さ
- 置くだけで充電可能なワイヤレス充電に対応
- 空間オーディオのDlby Audioに対応
開封・外観
開封
化粧箱は、最近流行の再生紙を利用した、ちょっと小汚いカンジの箱です。
- イヤホン本体
- キャリングケース
- 充電ケーブル (CtoC)
- 説明書類
何と内容物の中にキャリングケースが付属。流石ハイエンドモデルと思ったのは束の間で、あまりのおまけ過ぎる質感に、思わず相席食堂の「ちょっと待て!」が出てしまいました。
一応、イヤホンケースを収納できて、そのままズボンのベルト部分などに取り付けられるストラップ的なのが付いていますが、今後使用する事は無いのかなと思います。
外観を写真でチェック
外観はやっぱり一目で「ハイエンドモデル」と分かる、今まで使用してきた1万円以下モデルでは見たことない質感で、流石の高級感を漂わせています。
ケースの蓋部分はデザートチタニウムを想起させるような、暖色系の薄いゴールドっぽい色、下部はアイボリー系の落ち着いたカラーリングです。質感はどちらもサラサラ系なものの、蓋側はちょっぴり金属風なひんやりとした触り心地になっています。蓋側はステンレス鋼が使われているみたいで流石ハイエンドモデルってカンジ。
イヤホンが比較的浅い位置に収納されているタイプで、収納時にポロッと落ちてしまいそうですが、内部にマグネットが入っているため、ケースとイヤホンが「バチッ」とくっついてくれて、そこは安心して使えそうです。
イヤホン側は前面が玉、背面は米俵風な形状になっていて、耳にあたる部分とアーチ部分は全てシリコン素材、一部にデザートチタニウム色のステンレス鋼が使われています。
アーチ部分の形状も少し独特になっていますね。
ワイヤレス充電にもしっかり対応していますね。
装着感をチェック
この装着感は素晴らしいです。
今まで使ってきたイヤーカフ型と決定的な違いがあって、それは装着位置の迷いが生まれない事です。
イヤーカフカフ型ってイマイチ「ビシッ」と位置が決まらないことが多いのですが、OpenDots ONEはそういったことが全く無く、バッチリハマる位置に装着することができました。(もちろん個人差はあると思います)
また、耳に当たる部分がシリコン素材になっていることで、いい感じにグリップが効いており、その定位置からジワジワと落ちてくることも無く、違和感ない装着感のまま長時間装着できました。
個人的にこの装着感は結構感動しています。
ここで注目したいのが、アーチ部分の形状で、ちょうど耳に沿うよう設計されているため、無駄な膨らみが生まれずスライリッシュな見た目になるのはもちろん、アーチの重みで装着位置がズレていくといったことも無くなるので、非常によく考えられていると感じました。
装着感の部分だけでも安価なモデルとの違いを見せつけてきていますね。
毎度のことながら、全力首振りテストを行ってみましたが、ズレたりといったことは無かったため、ランニング用のイヤホンとしても使えそうです。
イヤホンの操作性
- 1本指 (アーチ部分タップ)
- ダブルタップ
- トリプルタップ
- 2本指 (米俵部分つまみ)
- ダブルタップ
- 長押し
ジェスチャー操作の部分も非常に考えられています。
1本の指を用いて行うアーチ部分のタップ操作、2本の指を用いて行う米俵部分をつまむ操作、と2パターンの操作方法があります。アーチ部分で行う操作は以前紹介したClip1にもありましたが、つまみで別の操作ができる点は、やはりハイエンドならではだと感じました。
音質レビュー
- 高音域
-
- 見通しが良く1音1音ハッキリ聴きとれる
- シャリ付や刺さりは一切ない
- 中音域
-
- 男性・女性ともにボーカルが程よく際立っている
- 暖かく柔らかいサウンド
- 低音域
-
- 立ち上がりが早くキレやアタック感がある
- パワー系の低音で空気をしっかり振動してくる迫力がある
- 他の音を邪魔しないバランスの取れたチューニング
- 音場・定位
-
- 音場は程よく広い
- 定位感も程よくある
繊細 | 迫力 | |
高音より | 低音より | |
クール | ウォーム | |
狭い | 広い |
音質は低音の存在感が圧倒的で、今まで使用してきたどのイヤーカフ型よりもパワフルで強烈な低音でした。ズッシリ響くタイプでは無く、立ち上がりの速さとキレの良さが特徴的なタイプで、聴き疲れしないものの適度な迫力を感じられる、かなり考えられた低音になっています。
低音を聴いた瞬間にハイエンドであることを理解したレベルです。
全体の傾向はバランスタイプに感じます。低音こそ強い物の、他の音域も非常に際立って聴こえており、互いが互いの音を尊重しあいながらも個性を出してく、そんな音質に感じました。特別このジャンルの楽曲と相性が良いとかでは無く、どんなシーンでも高得点を出してくれると思います。
LDACは非対応
結構衝撃を受けた部分になりますが、OpenDots ONEはLDAC非対応です。
この価格帯でありながらLDACに対応していないなんてあるのか?と思いましたが、調べたカンジこの価格帯のイヤーカフ型はLDACに対応していないモデルが多いみたいです。逆を返せば、AAC接続に最適化された音質になっているため、LDACが使えないiPhoneユーザーでも気兼ねなく使用できるという事になります。iPhoneユーザーはかなり買いですね。
とはいえ、LDAC搭載のClip1と比較してみると、音の解像感と言う面では数段落ちる印象で、つい最近ロスレスが実装されたSpotifyユーザーとしては少し残念に感じてしまいます。
Dolby Audioについて
OpenDots ONEには空間オーディオとなる、Dolby Audioに対応しています。
実際に使用してみた感想としては、無理やり感が全くなく、自然な広がりで空間を表現するタイプに感じました。元の低音が強いおかげか、空間オーディオによくある高音のスカスカ感みたいなのは一切なく、元の迫力を維持したまま、適度に空間を広げてくれる、1万円以下とは数段上の仕上がりになっていました。
アニメを見る時はDolby Audioをオンにしています。
通話品質のチェック
雑音なし
カフェ雑音
風ノイズ
マイク音質はこの通り結構クリアになっています。
この音質であればWEB会議でも一応使えそうですが、それ目的で購入するのは微妙なマイク性能かと感じます。ただ、ノイズ耐性はそこそこあり、カフェでの緊急で使用したくなっても普通に行けそうです。風が吹いてる環境でも問題ないと思います。
音漏れを調べる
検証内容
耳に装着した状態で、音楽を流し、耳から15cmほど離した位置にマイクを持ってきて、各音量ごとの音漏れを確認する。
検証結果
- 音量50%
-
音は聞こえない
- 音量60%
-
かすかに何かが鳴っていることが分かる
- 音量70%
-
曲が流れてると分かり始める
- 音量80%
-
ちょいちょい歌詞が聴きとれる
音漏れに関してはあまり心配しなくて良さそうですね。
50%程度の音量であれば家などでは十分満足できるし、カフェなどの少し騒がしい場所でもちょっとBGMを聴くくらいならできます。逆に電車やバスなどでは70%以上は確実に必要になってきて、そうなると音漏れが目立ってしまうので、そういった場所では使用できないと思います。
家で使用していて家族に音を聴かれるのが嫌だ、みたいな心配は必要ないです。
遅延を検証
実は、OpenDots ONEにはゲームモードなどの低遅延モードはないです。
実際にゲームで使用してみた感想としては、原神やスタレのようなゲームであれば問題なくプレイできますが、音ゲーやFPSゲームで使うと遅延が目立ってしまい、少々やりにくかったです。ちなみに、動画視聴は問題なかったです。
まさか、ハイエンドモデルでありながら、ゲームモードが無いなんて思ってもみなかったので、かなり驚きました。
競合とのスペック比較
Shokz OpenDots ONE | Bose Ultra Open Earbuds LE | HUAWEI FreeClip | Anker Soundcore AeroClip | |
ドライバー | 16mm相当デュアル | 不明 | 10.8mmダイナミック | 12mmダイナミック |
LDAC | aptX Adaptive | L2HC | ||
バッテリー (単体) | 10時間 | 7.5時間 | 8時間 | 8時間 |
重量 | 6.5g | 6.5g | 5.6g | 5.9g |
操作性 | ||||
ワイヤレス充電 | ||||
価格 | 27,880円 | 39,800円 | 27,800円 | 17,990円 |
セール価格 | 23,697円 | 26,600円 | 18,809円 | 14,390円 |
※セール価格は2025年プライム感謝祭時の最安カラーの価格を参照
Shokzしか所持していないため、音質面や装着感での感想は言えないが、単純に機能性と価格のバランスを考えるとHuaweiが一歩リードして、Ankerがそれに続く形になるのかなと思います。Shokzが勝ってる部分はバッテリー性能と操作性の高さの2点で、長時間の使用を考えている方におすすめできます。
HuaweiかAnkerのどちらかはいつかレビューしてみたいですね。
「Shokz OpenDots ONE」レビューまとめ
- シンプルながら高級感を感じられるデザイン
- イヤーカフ型とは思えないパワフルな低音とバランスの取れた音質
- 長時間快適に使える装着感と操作性の高さ
- ワイヤレス充電対応で充電が楽
- LDACやゲームモードが搭載されていない
以上になります。
いかがだったでしょうか?
イヤーカフ型の域を超えたパワフルな低音を筆頭に、全体的な質感の高さ、痒い所に手が届く機能性の高さといった、あらゆる要素でハイエンドモデルであることを感じられる製品だったのかなと思います。
実際、私はメインのワイヤレスイヤホンとしてOpenDots ONEを使用しており、PCでの動画編集/BLOG執筆、タブレットでアニメやYouTubeを見たり、散歩やストレッチ中に音楽を聴いたり、といった具合にほぼ1日中着けてるんじゃないかというレベルで使用しています。そのくらい幅広いシーンで活躍するアイテムでしたので、買って後悔する事は無さそうです。
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最後までご覧いただきありがとうございます。
次回もイヤホン系のレビューを予定していますので、そちらもチェックしていただけたらなと思います。
では、また。
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