どうもお疲れさまです、もちゅです。
無事SWELLへの移行作業もあり、5月はまさかの投稿数0という形になってしまいました。
紹介したいガジェットは山ほどあるので、これから頻度マシマシで投稿していきたいと思っております。
という事で、本日紹介する商品はこちら!!
『TRN Conch』
この名前を聞いて「あぁ、はいはいあれね」となる方は、しっかりイヤホン沼にずっぽりな方ですね。
こちらは昨年末に発売されコスパ最強イヤホン界隈に激震が走ったとんでもないイヤホンになります。
「おいおい、それは言いすぎだろ!!」と思ってるそこのあなた、
この記事を読み終わるころにはAmazonのカートに入れてしまっている事でしょう。
そのくらい魅力が詰まったTRN Conchを微力ながらご紹介していきます。
概要
TRNとはどんなメーカー?
TRNは2017年に設立された中国のイヤホンメーカーです。
低価格界隈のとんでもないコスパ最強メーカーというイメージが強いのですが、実はハイエンドモデルも取り扱っており、イヤホン初心者の方から、イヤホン沼ズッポリの方まで幅広い人気を持っています。
幅が広いのは製品の価格だけでなく、デザインの幅広さも際立っており、どのイヤホンも面白く目を引くデザインをしています。
見た目だけでも買っちゃいそうになるくらい。
TRN Conchのスペック
TRN Conchのスペック表はこちら。
製品名 | TRN Conch 1DDインナーイヤーイヤホン |
ブランド | TRN |
モデル | Conch |
イヤフォンタイプ | 耳掛け式イヤフォン |
プラグタイプ | 2.5mm, 3.5mm, 4.4mm |
周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
ドライバー | ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 30 ohms |
重量 | 7.8g + 10g |
コネクタタイプ | 2pin-s |
感度 | 114dB |
ケーブル長さ | 120cm±3cm |
TRN Conchのここが凄い!
- DLC複合振動版ダイナミックドライバーを採用
- 最適化されたイヤーフックデザイン
- 3種類の交換可能なノズル付き
- 4芯の銀メッキ銅製ケーブル
- 多すぎる付属品
DLC複合振動版ダイナミックドライバーを採用
TRN Conchは高抵抗基盤とDLC アモルファス炭素のナノ薄膜層を組み合わせた、DLCダイヤモンド複合振幅膜を使用しています。
その結果、音声の歪を軽減し高音域の伸びと解像度を向上させてます。
また、デュアル回路設計を採用し、高負荷下での磁力フローを最適化しているため、高調波歪みを低減し、音の解像度と明瞭さを向上させています。
最適化されたイヤーフックデザイン
イヤーフックには安定した装着感が得られるよう、イヤホンのキャビティと耳管の皮膚との接着面積を最適化しています。
そのため、装着感の安定性はもちろん、長時間の着用においても快適なサウンドライフを楽しめる設計になっています。
3種類の交換可能なノズル付き
使用者の好みに応えられるよう、交換可能なチューニングノズルフィルターが3種類付属してきます。
4芯の銀メッキ銅製ケーブル
TRN Conchの標準ケーブルは、4芯の銀メッキ銅と無酸素銅で編まれたケーブルを採用しています。
銀メッキ銅と無酸素銅の両方の利点が生かされているので、音の豊かさと解像度が大幅に向上します。
また、2ピンタイプコネクタを採用しており、お手元のオーディオケーブルとの交換も可能です。
多すぎる付属品
先ほど紹介した、3種類の交換ノズルとオーディオケーブルとは別に、3種類のイヤーピースと、3種類のコネクタ、専用のケースが付いてきます。
コネクタは、2.5mm, 3.5mm, 4.4mmの3種類が交換可能になっていて、使用環境に応じて最適なサウンドを楽しめるようになっています。
開封
開封してみる
お待たせしました。
いよいよ開封していきます。
まずはスリーブケースみたいなのを外すと、中には真っ黒で頑丈そうな箱が出てきます。
蓋をパカッと開けると、中には付属のケースとイヤホン本体が出てきます。
イヤホンからの反射がまぶし!
ケースの中には大量の付属品。
その下には説明書類が入っていました。
TRN Conchの豪華すぎる内容物
- イヤホン本体
- ケーブル
- 調音ノズル(全3種)
- 透明イヤーピース「TRN T-Ear Tips(3サイズ)」
- 普通のシリコンイヤーピース(3サイズ)
- メモリフォームイヤーチップ(Mサイズのみ)
- コネクタ(2.5mm, 3.5mm, 4.4mm)
- 金属製のハードケース
TRN Conchの外観
という事で、本体のデザインをじっくり見ていきます。
「Conch」という名前な事だけあって、ぱっと見の印象は「巻き貝」ですね。
表面は鏡面デザインになっていて、指紋や傷が目立ちそうです。
内側には音の抜けをよくするための穴?見たいのが空いていて、その部分に「L/R」の文字が彫られています。
付属のケーブルは比較的柔らかめで結構取り回しやすそうな印象。
イヤホンとの接合部分は少し太めのプラスチック系素材。
接合部分は若干の安っぽさがある。
プラグの部分はこんな感じ。
ここを差し替えることで、お好みの接続方法で使用する事ができるみたいです。
脱着にはまぁまぁな力が必要。
「外すぞ!」って意思が無い限り外れないので、「自然と外れた」みたいな事故は起こらなそうです。
使用
TRN Conchの音質
という事で、実際に使用していきます。
※使用環境※
PC → FiiO K7 → TRN Conch
(ここでの感想は3.5mm接続時)
半年ほど使い込んでみた私の結論としては、
すぐ耳に刺さるため、細かい音量調節が必要になる
が、ちょうどいい音量が見つかれば最高の音質
このイヤホン、全体を通して大人し目な印象なのですが、中高音域の高音よりの音が、結構グサグサ刺してきます。
特に高音が透き通る系の女性ボーカルさんの曲は注意が必要で、他の曲と同じ音量で聴くと「ウッ!!」となるかもしれません。
とまぁここまで聞くとあんまりいいイメージではないように思えますが、音質はかなり良いです。
というかとんでもないです。
まず驚いたのが、ボーカルの明瞭さで、チューニングのコンセプトが「ボーカル以外の音はボーカルのための音」と言わんばかりのボーカルファーストな音質になっています。
ボーカルのクリアさと近さが刺さる要因になっているのは間違いないのですが、いい塩梅を見つけた時の音質は絶品でした。
また、音の広がりも感じられ、ボーカルは近いのに全体を通して窮屈さは全く感じないです。
しかし、解像感という点ではもう一歩かなという印象で、音の粒立ちが弱くクラシック音楽などの繊細な音楽を楽しむとなると、やや物足りなさを感じると思います。
各音域に細かい感想です。
高音域
ザ・寒色と言いたくなるような固めな高音が特徴的でした。
若干の刺さりやすさはあるものの、気持ちよく抜け感のある音質。
ただ、高音域メインの音楽を聴くと、すぐ聞き疲れしてしまうような気がします。
中音域
中音域は、他の音域よりも2歩ほど前へ出てきて、クリアさとその存在感が目立つ印象でした。
特に、人の声にその影響が顕著に出ていて、「キャラのセリフが入ったPV」、「人がしゃべる動画」、「アニメ」といったものを試聴する際に、明らかに他のイヤホン・ヘッドホンとの差を感じました。
好みで別れる部分ですが、ほとんどの用途でこの特性が足を引っ張るようなことな無いのかなと思います。
ただ、刺さりやすさの要因でもあるので、注意は必要になりそうです。
低音域
低音は結構控えめな印象です。
そんな中でも特徴があり、低音らしい沈み込むような響き方ではなく、キック感マシマシで張りがあるのが特徴的でした。
すんなり抜けていく感じがあり、低音がこもるといった事も無いです。
しかし、このおかげで音全体の厚みが欠けている感じがします。
特に低音が特徴的な声優さんのセリフなどを聞くと、その影響を感じやすく、物足りなさや迫力の無さなどを感じてしまいます。
ノズルを変更して色々比べてみる
という事で他のノズルを試しながら、どのように変わるのか調べてみました。
同じ曲であればブラインドテストできるんじゃないか、ぐらい各ノズルで特徴が違って、正直かなり驚いています。
この価格のイヤホンについてくるノズルなんて、、、、
とか思っているそこのあなた、大きく裏切られることでしょう。
という事でノズル別で詳細について語っていきます。
Transparency(青ノズル)
まずはTransparency(青ノズル)の感想からです。
わかりやすいようにここより先は「青ノズル」と呼ばせていただきます。
で、青ノズルの特長をまとめると。
- 低音域から中高音域がグッと近づく
- ボーカルが刺さりやすくなる
- ドンシャリの面影が出てくる
- 曲に勢いが増す
といった感じになります。
先ほどの黒ノズルと比べて低音域から中高音域までが2歩くらい前に出てくる感じがします。
そのせいもあって、音場はやや狭まり中高音域からは雑味が感じられるようになります。
中高音域の解像感はやや落ちるものの、黒ノズル同様の寒色系の響きと気持ちよく抜けていく特徴は健在でした。
曲を聴くというよりかは、セリフを聞き取りやすくする系のノズルになるんじゃないかなといった印象。
Atmospheric Immersion(赤ノズル)
続いて、Atmospheric Immersion(赤ノズル)になります。
わかりやすいようにここより先は「赤ノズル」と呼ばせていただきます。
で、赤ノズルの特長をまとめると。
- 音の広がりが少し増す
- 中高音域の尖りが抑えられている
- 低音域の存在感が強まる
- ウォーム系の音色へ近づく
- 全体的に張りが消える
こんな感じになります。
赤ノズルは、他二種類のノズルとはキャラクターが全く異なっててとても面白いです。
まず音色が「ザ・寒色」から暖色よりへと変わったことに衝撃を受けました。
あれだけ冷たかったConchが、、、、
と感動。
そのほかとしては、中高音域はもちろん、音全体の棘がかなり丸くなった事が明らかに分かりました。
結構音量バランスが難しかったConchですが、赤ノズルにすることで、かなりの音量をとっても耳に刺さらなくなります。
黒ノズルを使っていて、刺さりが気になる方は、赤ノズルに変えて楽しむのも良いのかなって思います。
もちろんですが、棘が取れたぶんConchの良さでもあった中高音域の張りであったり、解像感の高さといったものが失われてしまうので、注意が必要です。
ただ、これだけキャラクターを変えられるのなら、交換ノズルとして十分以上の役割を果たしているという事ですね。
私としては、寝る前にバラード系の曲を聴くときに赤ノズルを使用すると、なかなか良いのかなと思います。
付属のイヤーピースを試してみる
お次は付属でついてくるイヤーピースを試してみます。
おさらいついでに付属でついてくるイヤーピースを改めて確認しましょう。
T-eartips × 3(S/M/L)
低周波イヤーチップ × 3(S/M/L)
スポンジイヤーチップ × 1
以上の3種類になります。
で、それぞれの特長をまとめてみました。
T-eartips | 低周波イヤーチップ | スポンジイヤーチップ | |
装着感 | ◎ | 〇 | △ |
遮音性 | 〇 | △ | ◎ |
音質 | ◎ | 〇 | △ |
こんな感じです。
一応文でもまとめておきます。
- 耳へのフィット感は良い
- 変な圧迫感も無くストレスなく着けられる
- 遮音性は十分程度
- 高音域の抜け感が良い
よっぽどな好みが無い限り、「T-eartips」を使うのが一番幸せな気がします。
TRN Conchをバランス接続してみる
まちに待ったバランス接続を試す時が来ました。
2.5mm接続ができる機器を所持していないので、今回は4.4mm接続のみ試していきます。
使用環境は今までと同様で、pcにFiiO K7を接続して、そこに刺して使用していきます。
音質に関しては言わずもがな、とんでもない変貌を遂げます。
- 高音の嫌な響きが無くなり、耳への刺さりが軽減
- 分離感が増して埋もれていた音が聞えるようになった
- 音に元気が出てきた
まず、3.5㎜接続時に感じやすかった耳への刺さり、っていうのが一気に軽減された気がします。
3.5mm接続から4.4mm接続へ切り替えた際に、音量の調節を行わないと、音量が3段階ぐらい大きくなるのですが、それにもかかわらず、3.5mm接続で刺さるギリギリの調節をしていたはずなのに、その音量が大きくなっても全く刺さらないんですよね。
つまり、今まで感じていたの高音の嫌な響きっていうのが、少しマイルドで優しい響きに変わったという事が言えます。
このマイルドさっていうのは、高音だけでなく低音域にも出ていて、キック感のある淡々としていた低音が、優しく沈み込むようなサウンドを感じられました。
次に特徴的だったのが、音の分離感が増したことです。
3.5mm接続時では正直音の聞き分けがかなり難しく、曲が盛り上がってくると、埋もれてしまう音っていうのが存在していました。
それが、4.4mm接続に変わって確実にその埋もれていた音が聞えるようになって、音の分離感の高さを実感しました。
後は単純に音に元気が出たのかなとも思います。
これに関してはただ音量を大きく取れるようになったっていうのもあると思いますが、活気が増したようにも感じました。
音質の感想は以上になります。
最後に良かった点と悪かった点を語って閉めさせていただきます。
良かった点と悪かった点
TRN Conchの良かった点
- 超寒色系というキャラクターを持ったサウンド
- 音の特性をガラッと変えてくれる交換ノズルが3種類ついてくる
- 付属品のみでバランス接続が可能
- 衝撃の5,000円以下
目立って感じた良かった点はこんな感じです。
一番衝撃を受けたのは、交換ノズルがしっかり交換ノズルしていたことですかね。
寒色系のサウンドという土台がある中で、中高音域にフォーカスしたり、少し暖色よりに近づけたりと、使用者の好みや聴く曲に合わせて交換しながら曲を楽しめる。
そんな楽しみ方が5,000円以下でできてしまうっていうのが、ホントにとんでもないと思います。
追加で何かを買い足す必要が無く、付属品のみでバランス接続を体験できるっていうのもかなりの魅力のように感じます。
例えば、オーディオ沼に入り始めて、バランス接続対応のDACなどを購入し「バランス接続を試してみたいな」って感じている頃の方にぴったりなのかなと思います。
何度でも言いますが、
5,000円以下
ですからね!!
TRN Conchの悪かった点
- 曲ごとに音量を調節しないといけない
- 本体の鏡面に指紋が付く
- 興味ない人だと付属品のほとんどが必要ない
- 確実にさらなるオーディオ沼へ潜ることとなる
こんな感じです。
やはり一番の課題は耳への刺さりです。
この曲はこの音量で行けても、こっちの曲は少し下げないとな
みたいに曲が変わるたびに音量ノズルをいじったりする事があるので、そこの煩わしさっていうのは正直感じてしまいました。
まぁ音量小さめで聞けばいい話ですがね。
もちろんですが、これだけ付属品が凄い凄い言っても、オーディオに興味ない方からすると「一度も付属品を使用しない」なんて事になりますからね、オーディオへの興味ゼロっていう方にはお勧めしずらい商品になります。
また、オーディオへの興味がある方でとりあえず安めで良い感じのイヤホンを探している方、
TRN Conchを買うと、確実に沼へ引きずり込まれます。
これは間違いないのかなと思います。
そのくらいこのイヤホンは楽しい付属品でいっぱいです。
私なんてノズルを交換して聞き比べるだけで一日消えましたからね。
まとめ
- 超寒色系というキャラクターを持ったサウンド
- 音の特性をガラッと変えてくれる交換ノズルが3種類ついてくる
- 付属品のみでバランス接続が可能
- 衝撃の5,000円以下
- 曲ごとに音量を調節しないといけない
- 本体の鏡面に指紋が付く
- 興味ない人だと付属品のほとんどが必要ない
- 確実にさらなるオーディオ沼へ潜ることとなる
以上になります。
いかがだったでしょうか?
実際に聞いてみないと何とも言えないとは思いますが、それでもTRN Conchの魅力がひしひしと伝わってきたはずです。
そんなTRN Conch、5,000円以下と言いましたが、実はAmazonセール時の価格は何と
3,700円台!!!
これは悩む余地無いですよね。
「TRN Conch」を知ってしまったそこのあなた、買っちゃいましょう。
今後もこんな感じで、気になった商品や魅力が詰まった商品のレビュー記事を投稿していきますので、是非「もちゅガジェ」をよろしくお願いします。
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