お疲れさまです。もちゅです。
本日レビューするのは水月雨(Moondrop)からでたローエンドTWSイヤホン、
MOONDROP Space Travel
値段じゃ考えられないモリモリな機能と圧倒的異質な見た目を持ったこちらのイヤホン、どれほどの物なのかご紹介できたらなと思います。
- -35dBのノイズキャンセリングを搭載
- 55msの低遅延モードを搭載
- 安価ながらもMoondropの音を再現
- レトロな色使いとクリアなデザインでおしゃれな見た目
- 可愛い音声ガイド付き
結論としては、1.5倍の値段でようやくつり合う性能だなといった印象です。
低価格ながら水月雨の音をしっかり再現していて、音を楽しむ用途はもちろん足音を聞くようなFPSゲームでも使える欲張りイヤホンだと感じました。
そんなMoondrop Space Travelについて余すことなく紹介していきますので、是非最後までお付き合いください。
製品概要
Moondrop Space Travelの外観
メインカラーとしてはクリームよりなアイボリーになっており、レトロさを感じるような色になっています。
イヤホンケースはアイボリーの土台の上に黒の透明なイヤホン収納スペースがあり、収納したイヤホンが透けて見えるようになっています。
また、上部には蓋が無いためとても開放感のあるデザインです。
ケース底面にUSB-Cの充電口、正面下部にインジケーターがついています。
側面には何もなく背面中央にMoondropと書かれています。
イヤホン本体は全体的にマットな質感でうどん型の四角版といった形をしています。
- イヤホン本体
- 説明書類
- ケーブル(A to C)
- イヤーチップ(s, m, l)
Moondrop Space Travelのスペック表
充電時間 | イヤホン : 約1時間 ケース : 約1.5時間 |
バッテリー容量 | イヤホン : 3.7V/37mAh ケース : 3.7V/380mAh |
電池寿命 | イヤホン : 約4時間 ケース : 約12時間 |
Bluetooth | 5.3 |
対応コーデック | SBC,AAC |
充電ポート | Type-C |
ドライバー | Titanium Dome Diaphragm Dynamic Driver 13mm Specially Enhanced Driver |
遅延 | 55ms |
Moondrop Space Travelの特長
ANC機能搭載
多くのANCイヤホンに採用されているANC機能とは少し異なる技術を採用。
従来型ではANCによって低音域の音質に悪影響を及ぼす可能性があるのですが、独自開発のANC技術により音質に悪影響を及ぼすことなく35dBのノイズキャンセリングと最大3kHzの広帯域に及ぶANCを実現しています。
ゲームモード
高ビットレートの「music mode」と低遅延の「game mode」の二種類のモードがあり、ゲームモード使用時では55msの低遅延での接続ができる。
EQ調整可能
アプリを利用した三段階のEQ調整が可能。
Monitor
Reference
Baddhead
の三種類のプリセットが用意されている。
使ってみて
Moondrop Space Travelの音質
聞いてまず感じたのは「あ、水月雨の音だ」でした。
以前まで水月雨のKATOを使用していたのですが、特徴としてはその音に似たものを感じました。
女性ボーカル専用と言わんばかりの中高音域特化な音質で必要最低限の低音といった水月雨の特性がそのまま再現されています。
当然ですがKATOの時に感じた粒の細かさというのは全くなかったです。
ただ、だからと言ってこもった印象もなくパキットした気持ちい音でした。
Moondrop Space Travelのノイズキャンセリング性能について
家での使用と外での使用の両方を試しました。
個人的な感想は環境に作用されるなといった印象で、簡単にまとめると下記のようになります。
自室での使用 ◎
外での使用 △
家での使用感は正直かなり良く、換気扇や空気清浄機といった雑音をしっかりかき消すことができます。
個人的に時たま爆音になる空気清浄機の音を消せてるのには正直驚きました。
外での使用感はまぁぼちぼちといった印象です。
風の音と車が通りすぎる時の音は結構消せていたのですが、電車レベルの音になるとあまり消せてなかったです。
また、カフェで使用した際に食器同士が接触する音などがもろに聞こえてきたので高周波帯域の音には少し弱いように感じました。
Moondropのアプリについて
上記はアプリの画面になります。
EQ設定は三種類のみ
タッチ操作の設定は自由度が高い
EQとタッチ操作の設定ができるようになっており、EQはあらかじめ用意された三種類にのみ変更可能で自分好みにEQをカスタマイズすることはできなかったです。
タッチ操作は再生/停止、前の曲、次の曲、音声アシスタント起動/停止、ANCオン/オフ、通話関連の全部で10項目の操作が可能になっており、それぞれの項目に一回タップ、二回タップ、三回タップ、1秒長押し、3秒長押し、操作なしの6種類の中から操作を割り当てることができるようになっていました。
- 再生/停止
- 前の曲
- 次の曲
- 音声アシスタント起動/停止
- ANCオン/オフ
- 通話関連
また、設定後にスマホからPCに接続して使用しても設定が維持されていたのでこれらの設定はイヤホン本体に保存されるみたいです。
遅延について
Music Modeでは普通のTWSイヤホンと同じような遅延がありました。
動画視聴ではさほど気にはならないですが、ゲームだと気になるレベルです。
Game Modeでは全く遅延を体感することができませんでした。
FPSゲームでもガッツリ使ってみたのですが、有線イヤホンを使用していた時と遜色無く快適にプレイすることができます。
Moondrop Space Travelのバッテリーもちについて
イヤホンのバッテリーもちは公表値通りの4時間前後って感じでした。
TWSイヤホンとしては普通のバッテリーもちで、やっぱり少ないなといった印象です。
ゲームでの使用感
主に「原神」、「スターレイル」、」「APEX」の三タイトルでプレイしましたが正直ゲーム専用と言ってもいいレベルで使うことができました。
足音は凄く聞こえるがFPS向きではない
スート―リ物はボイスが聞き取りやすい
特に驚いたのはAPEXでの足音の聞き取りやすさです。
遠くの足音や物音を異常なくらい鮮明に聞くことができます。ただ、遠くの音が聞こえすぎるため距離感が全くと言っていいほど掴めないのが弱点のように感じました。
1パーティーVS1パーティーであれば問題ないのですが、同じエリアで複数のパーティー同士で戦う時に音の聞き分けがかなり難しかったです。
ストーリー物のゲームだとキャラクターの台詞がとても聞き取りやすく、だからと言って他のBGMやSEなどが劣化しているといった事もなかったので、ストーリー系のゲームをする上では最高でした。
また、ゲームでの使用においてはバッテリーもちの悪さが少し足を引っ張ていると感じました。
遅延もなく音質も十分楽しめるので直ぐにバッテリーを使い切ってしまい「もう少し使いたかった」と感じることが多々ありました。
良かった点・悪かった点
Moondrop Space Travelの良かった点
・音を楽しむことができる
・置くだけでおしゃれに見えるデザイン
・タッチ操作の自由度が高い
・遅延の無さ
・ANCがそこそこ使える
・音声ガイドが分かりやすく可愛い
音を楽しむことができる
使用感でもお伝えした通り水月雨の音が忠実に再現されていて低価格帯ながら十分に音を楽しむことができました。
最近はPCでワイヤレスイヤホンを使用するのにはまっており、購入してから主にゲーム用、音楽を楽しむ用として使用しています。
EQの設定でかなり印象が変わる
デフォルト設定では中高音にフォーカスした音質になっているのですが、アプリを使用してEQをbassbaseにすることで音に力強さが増し迫力のある音も出すことができるのもポイントが高いです。
水月雨の音が好きでKATOを一年以上愛用していた私からしてもかなり満足できるレベルの音質でした。
置くだけでおしゃれに見えるデザイン
正直に言うとこの商品を買った理由の8割が見た目なんですよね。
レトロ感を漂わせつつ透けてイヤホン本体を見せることで少しサイバー感も醸し出している目を引くデザインなのが個人的に好きでした。
使う使わないは別として、とりあえずデスクに置いておきたい一品です。
タッチ操作の自由度が高い
このイヤホン、タッチ操作でほとんどの機能にアクセスできます。
EQ以外の設定はタッチ操作でいじれる
設定での自由度が高く快適に使える
再生/停止、前の曲/次の曲はもちろんANCのオン/オフ、外音取り込み、ゲームモード、ミュージックモードといった設定もタッチ操作で行うことができます。
ですのでアプリの使えないPC接続メインで考えている人にはかなりありがたい仕様になっています。
私の知ってるイヤホンのほとんどがゲームモード、ミュージックモードの切り替えはアプリでしか行えないので、この価格帯でこの操作性は正直びっくりです。
そしてこのイヤホンの操作性の高さはそこだけじゃないんですよね。
デフォルト設定では一回タップが再生/停止になっているので、イヤホンを装着しなおしたりする際、ちょっと触れただけで音楽が再生されたりしてかなり使いづらかったのですが、再生/停止を二回タップにする事が出来たので私の中での評価がかなり上がった点になります。
また、ANCオン/オフの切り替えがデフォルトだと4s長押しで少し使いづらさを感じていたのですが、設定で1s長押しに変えることができたのも良かったです。
使い始めた当初は設定で変えられることを知らず、この二点の使いずらさが目立っていたので私の中では一番の悪かった点として記事に書く予定でした。
遅延のなさ
この価格帯でFPSゲームもできるレベルの低遅延を実現できてることに正直かなり驚きました。
低遅延をうたっていてもワイヤレス接続だと、FPSをする際に若干の遅延を感じるような物にたくさん出会ってきたので、この点に関してはもっと売りにしていいのではと感じました。
ミュージックモードでも低遅延より
music modeでもそこそこ低遅延なので、遅延よりかは音質を重視したい原神やスターレイルではmusic modeを使用しています。
ANCがそこそこ使える
安価な価格帯だったこともあってANC機能に関しては全くと言っていいほど期待していなかったのですが、想像のはるか上を行く性能で驚きました。
低周波帯域に強い
高周波帯域に弱い
上記の通り場所を選ぶ性能ではあるのですが、自宅での用途には十分すぎる性能を発揮してくれるように感じました。
例えば、集中して音楽を聴きたい時やストーリーゲームをする時などにANCを有効にすると、換気扇や空気清浄機などの音をガッツリ消すことができるので、かなり没入することができます。
私のメイン用途がこれなので常時ANCオンで使用しています。
ただ、高周波帯の音はかなり貫通してくるので場所は選ぶように感じます。
音声ガイドがわかりやすくて可愛い
紹介し忘れていたのですが実はこのイヤホンには音声ガイドがついています。
具体的には下記表のようになっています。
ANCオン | Shh- |
ANCオフ | Umm? |
外音取り込みオン | Hey! |
接続 | Conected |
切断 | Disconected |
確認できた限りだと上記の5パターンありました。
表の左側の操作を行うと女性音声ガイドさんが右側の台詞を可愛い声で言ってくれます。
普通のイヤホンだと音で知らせてくれるのですが今何のモードなのかがわからなかったりしますが、しっかりガイドしてくれて尚且つ可愛いっていうのが良かったです。
Moondrop Space Travelの悪かった点
・バッテリーもちの悪さ
・装着感が悪い
・日本で買うと若干コスパが落ちる
・アプリがGoogle Playストアにない
バッテリーもちの悪さ
数値上を見るとTWSイヤホンとしては普通レベルのバッテリーもちです。
ただ、ゲームで使用できるスペックがあるのでゲーム用イヤホンとして使用していると4時間という時間はあっと言う間に経ってしまうので体感だとすぐに切れるように感じてしまいます。
私が勝手にゲーム用として使っているだけであって、通勤通学用のイヤホンとして使用する分には十分なバッテリーもちだと思いました。
装着感が悪い
運動用 ×
VC用 ×
普段使いでは装着感の悪さを感じることは無いのですが、ゲーム中にVCをしながら使うとしゃべる動作で徐々にイヤホンが外れてきてしまうのが残念です。
また、首を激しく振ると割と直ぐに外れてしまうので運動用のイヤホンとして使用するのは難しいように感じます。
日本で買うとコスパが落ちる
海外で買うと3,000円台前半で入手できるのに対し、日本で買うと5,000円台後半と結構高くなってしまいます。
ただ正直この値段でもかなりコスパが高いので問題ないのですが、若干損した気になったりインパクトが少し薄くなってしまったりして少し残念に思いました。
アプリがGoogle Playストアにない
AppleStoreにはあるのでios勢には問題ないのですが、android勢にはやや致命的な問題なように感じました。
私は公式サイトから直接インストールしたのですが、中国の製品という事もあって直接インストールするのが嫌な人がいると思います。ですのでこの点は注意が必要です。
アプリインストールは公式からのみ
ただ、アプリが無くて困ることと言ったらEQ変えられないのとタッチ操作の細かい設定ができない、くらいしか無いのでわざわざリスクを背負ってインストールすることは無いように感じます。
EQと言っても三種類しかないですしね。
Moondrop Space Travel レビューまとめ
- 音を楽しむことができる
- 置くだけでおしゃれに見えるデザイン
- タッチ操作の自由度が高い
- 遅延の無さ
- ANCがそこそこ使える
- 音声ガイドが分かりやすく可愛い
- バッテリーもちの悪さ
- 装着感が悪い
- 日本で買うと若干コスパが落ちる
- アプリがGoogle Playストアにない
いかがだったでしょうか?
個人的には安価ながらも音を楽しめて痒い所に手が届くといった、価格じゃ想像もつかない作り込みがされているなといった印象です。なにより個性的かつおしゃれなデザインが私にはささりました。
そしてなんと最近新しく黒バージョンが出たんですよね。
購買欲が爆発してしまいそうなくらい黒バージョンの見た目も良く、白バージョンとはまた違った印象でレトロ感は残しつつも厨二病心をくすぐるようなかっこいいデザインになってます。
正直来月には買ってしまってるかもしれません。
おしゃれな白バージョン、厨二病心くすぐる黒バージョン、皆さんのデスクの雰囲気に合ったカラーを選んで買ってみてください。
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