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【AKG K701 レビュー】クラシック向けの開放型ヘッドホン⁉ 澪ホンと呼ばれる人気ヘッドホンの音質とは : AKG K701 Y-3

AKG K701サムネイル画像

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こんにちはもちゅです。

本日は伝説の神アニメ、「けいおん!」に登場する秋山澪ちゃんが愛用していたとされている、

「AKG K701」通称「澪ホン」を徹底的にレビューしていきます。

サムネイル元画像

結論から言ってしまうと、ヘッドバンドからの攻撃に適応さえすれば、一日中着けていられるコスパ最強の開放型ヘッドホンになります。

どの用途においても最高の音を聴くことができますが、特にクラシック用、FPSゲーム用と言いたくなるような音質になっていました。

今まで使用してきたイヤホンやヘッドホンとは少し違った音の楽しみ方ができるヘッドホンですので、いつも聴いている音楽を味変させて聴きたいという方は本記事を最後まで読んで購入を検討してみてください。

それでは本編どうぞ。

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目次

はじめに

購入への経緯

開放型ヘッドホンを選ぶにあたり、2万円前後の商品となると「beyerdynamic DT990」Sennheiser HD560,HD599、そしてAKG K701,K702らへんが候補に上がってくると思いますが、この中で私がK701を選んだ理由としては、以下のようになります。

・比較的鳴らしやすい点
・見た目がおしゃれな点
・秋山澪ちゃんが愛用していたという点

上記候補の中で真っ先に除外したのがSennheiserシリーズの2機種になり、装着時の側圧の強さと見た目の安っぽさが理由で候補から無くなりました。

次にDT990を除外した理由は、インピーダンスが250Ωと高いためです。

個人的にK701と悩むくらいDT990の見た目も好きだったのですが、現状の私の環境では絶対に鳴らせないという事で候補から無くなりました。

最終的にK701を選んだ理由としては、そもそも開放型ヘッドホンを探し始めた理由の一つとしてクラシック音楽に最適なヘッドホンを探していたという事があり、音質の特性上K701を選びました。

とは言え、K701は「澪フォン」と言われていることもあり、昔から欲しいと思っていたので、初めから他の機種を買う余地は無かったような気がします。

そこそこ高価な買い物なので、一応性能面でも他機種と比較した結果が上記になるといった感じです。

AKG K701の概要

発売当初は8万円越え

K701というのは実は20年近く前の2005年から存在していた機種となります。

「けいおん!」に登場していたわけですから当然っちゃ当然ですね。

一時期日本での正規販売が止まっていたのですが、2019年に若干のマイナーチェンジを遂げて日本での再販が始まりました

発売当初 80,000円
   ↓
再販後 20,000円

ここで注目しなくてはいけないのは価格の変化となり、なんと発売当初は8万を超える値段で販売されていました。

が、再販後は2万円ちょいの価格に収まり、かなり手が出しやすい機種となったのです。

安くなった原因としては製造国が変わったことが大きく、オリジナルモデルはオーストラリアで製造されていたのですが、マイナーチェンジモデルは中国での製造になりました。

とは言え音質や品質の低下などは無く、バンド部分が若干変わっただけなので、価格が控えめになり手に入りやすくなったのは良い事だと思います。

某神アニメのあの子が愛用

今となっては名機とも呼ばれている機種ですが、日本でK701が有名になったのはやはり「けいおん!」の存在がでかいのかなと思います。

アニメ好きなら誰しもが通るであろう「けいおん!」に登場している、秋山澪ちゃんが愛用していたとされるヘッドホンがこのAKG K701となります。

私もこの「けいおん!」バフを受けたうちの1人です。

AKG K701の詳細

スペック

K701のスペック表は下記となります。

形式オープンエアー型(開放型)
ドライバー50mm
インピーダンス62Ω
音圧感度105dB/mW
再生周波数帯域10-39,800Hz
ケーブル長さ3m
重量約235g(ケーブルなし)

詳しく知りたい方は公式ページへ。

イヤーパッド周り

イヤーパッドを外した状態の画像

イヤーパッドは反時計回りに回転させることで外せるようになっており、簡単に外せます。

サイズとしては外側115mm、内側60mm、深さ20-25mmで、前後で厚さが若干違います。

また素材はベロア調であるため、肌触りはとても優しいです。

バンド周りの造り

バンド部分が映った画像

画像の通り、頭頂部のバンド部分は革となり、おしゃれ且つ高級感があります。ただ、のちに詳しく記載しますが、このバンドがかなりの曲者です。

調節部分の画像

また、バンドの調節部分は比較的簡素な造りとなっていて、ゴム紐により適切なサイズへと自動的に調節してくれます。

ただしゴム紐になるので長期間使用していくと間違いなくへたってくると思います。

ケーブル周り

ケーブル部分の画像

画像でもわかると思いますが、ケーブルの着脱は基本的にできないようになっています。(一部ガチ勢はケーブル変えたりバランス接続に対応させたりしてるらしい)

ケーブル自体は太めでかなり柔らかいです。

内容物

付属品の画像

画像の通り内容物はシンプルでヘッドホン本体、3.5mmプラグへの変換アダプタ、付属スタンド、説明書類の4点になります。

感想

使用感

装着感

まずは装着感です。

はっきり言うと、買ってから2週間近く(100時間程)は地獄の期間になります。

というのも頭頂部にあたるバンド部分が非常に硬く、装着から1時間足らずで頭頂部に針で刺されたような痛みが生じます。

側圧がほとんどない分ヘッドホンの重量のほぼ全てが頭頂部にのしかかり、革の硬さも相まってかなり攻撃力が高いです。

頭頂部を指の腹でグッと押しこんだ時のような痛みがある

これだけで済めばよかったのですが、上記攻撃に加えさらに調節機構のゴム紐からの攻撃も加わり、頭頂部へかかる負荷はかなりの物になります。

ヘッドホンでよく見られるカチカチタイプの段階式ではなく、ゴム紐を利用して簡易的にバンド部分を調節するため、ゴム紐が常に収縮しようとします。

これにより何が起こるかというと、その収縮力がそのまま頭頂部へとのしかかってしまうのです。

ヘッドホンの重量、ゴム紐の収縮力、個々の力はそこまでなのですが、2つの力が合わさって頭頂部に掛かってしまうので、そこそこの攻撃力になります。

ただ、これらの攻撃はあくまでもバンド部分の皮が硬い時に効果を発揮するので、バンド部分が頭に馴染み、革が柔らかくなってしまえば、大した威力は発揮しないです。

( ヘッドホンの重量 + ゴム紐の収縮力 )× バンド部分の革 

=頭頂部への攻撃力

私の経験だと100時間程で頭に馴染みました。

今では何の苦も無く10時間以上着けていられるほどの快適な装着感になっています。開放型という事もあり側圧も無く、耳も蒸れないので今まで使用してきたどのヘッドホンよりも長時間着けていられます。

まとめると、地獄の期間を乗り越えれば最強の装着感が得られるという事です。

音質

音質に関しては、流石モニターヘッドホンといった感じで、何の味付けもなく原音を忠実に鳴らしてくれます

とにかく音の分離感が凄く、普段重なって聞こえていた音が一つ一つ粒となって聞こえてくるので、何度も聞いた曲であっても聞き覚えのない音が聞えてくることがありました。

また、高音域の切れが信じられないほどよく、特にバイオリンやピアノが高音域を鳴らすたびに、その一音一音が全身へと伝わってくるようなよくわからない感覚に陥ります。

だからと言って耳に刺さるようなことも無く、聞き疲れしないちょうどいいバランスのように感じました。

低音もまた不思議な音質になっていて、普通のヘッドホンのような体の底へと響くような低音ではなく、一音一音にくっきりと輪郭があり、他の音をかき消さないバランスの取れた音に感じました。

全体を通して音の粒がはっきりしていて輪郭のある音

普通のヘッドホンが曲を楽しむものだとするなら、K701は音を楽しむもののような気がします。

食事で例えるなら、食べている料理に使われている調味料やら食材やらまで嚙み砕いて楽しむのがK701だなといった印象です。

更に目立って感じたのは、音場の広さで、聞こえてくる音に空間のようなものがあるので、イヤホンの窮屈な聞こえ方ではなく、ゆとりのある音に感じます。

音の分離感、音場の広さ、とくるともしかしたらFPSゲームなどの足音を聞き分けるような用途にも長けているのではと思いますよね。

その通りゲーム用としてもしっかり役目を果たしてくれました

APEXを例に挙げると、ウルトやら銃声やら味方のVCやらの様々な音が鳴り響く中でもしっかりと足音を聞き分けることができ、モニターヘッドホンの実力を感じることができました。

まとめると、音の分離感と高音域の切れ味が良くクラシック向きの音質だなと感じました。

良かった点

私が特に良かったなと感じた点は3つです。

  • 直刺しでも鳴らせる
  • ケーブルが柔らかくて長い
  • 全てを鳴らす音質

直刺しでも鳴らせる

基本的に私はEpos GSX300というゲーミングアンプを使用しているのですが、PCのマザボに直刺しでもスマホに直刺しでも十分な音量を鳴らすことができています

ここで「ん?ちゃんとしたDACとAMP通してないのかよ」と思った方もいると思います。

非常に残念なことにここまでのレビューは全部GSX300を通して聞いた感想になります。

私の予想だと、K701のパワーを7割も引き出せてないはずなので、早急にちゃんとしたDAC等を導入したいと考えています。

ただ、逆を言うとちゃんとしたDAC等が無くても十分以上に満足できる音質を体感することができるという事なので、オーディオ初心者や一般ユーザー向け開放型ヘッドホンという点において、他機種よりも優っていると感じます。

DAC等を導入してみてどう変化したかは今後追記する予定です。

ケーブルが長くて柔らかい

私の性格上デスクの上(座った時に見える位置)にケーブルを載せたくないというのがあり、基本的にケーブルはデスクの裏や下を通してできるだけ見えなよう配線にこだわっていいます。

普通のヘッドホンやイヤホンのケーブルだと、長さが足りず延長ケーブルを別途購入して使用していたのですが、やはり音質の関係上できるだけ延長ケーブルは使用したくないので、普段は妥協していました。

しかし、K701はケーブルの長さが3mとかなり長いため、配線時の自由度が圧倒的に高くとても満足しています。

また、ケーブルが柔らかく、変な癖が付きにくい所も気に入っています。

ただしリケーブルができないため、断線した際はおしまいですね。

K701のリケーブルできるモデルでも出てくれたら即乗り換えるのですが、、、

全てを鳴らす音質

音質でも取り上げましたが、ありとあらゆる音をしっかりと鳴らしてくれます

今回開放型ヘッドホンを購入した理由の1つとしてクラシックに向いたヘッドホンが欲しかったというのがあるので、その役目を十分に果たしてくれたのが良かったです。

今後DACの導入によりどのように音が変わるのか楽しみでしょうがないです。

悪かった点

全体を通して満足度は高かったのですが、長い時間を共にするとなると改善してほしい点もいくつか出てきます。

今のところ私が感じた残念な点としては4つです。

  • 近くで見るとプラスチック感が凄い
  • おまけのスタンドがおまけすぎる
  • 体感だと6割ほど音漏れする
  • 困難を乗り越えないと得られない神装着感

近くで見るとプラスチック感が凄い

開封した時に真っ先に感じたのが本体のプラスチック部分から感じる安っぽさでした。

ウキウキで開封していたので内心かなりショック。

遠目で見るとバンド部分が革であることや、イヤーパッドがベロア調であることもあり、かなりおしゃれで高そうな印象を受けるのですが、近くでまじまじと観察すると、プラスチック部分が想像以上にプラスチックで、どうしても安っぽさを感じてしまいます。

おまけのスタンドがおまけすぎる

実はおまけのスタンドの見た目が個人的に好きで少し楽しみにしていたのですが、実際に使ってみるとかなり使いにくかったです。

スタンド自体とっても軽く、滑り止めもついていないため、デスクの上に置くと簡単に動いてしまい、ヘッドホンが置きづらいです。

せめて滑り止めだけでもついててくれれば、安定感が増して置きやすくなるなと感じました。

まぁ百均に行って滑り止め買えば解決する話ではあるのですが、、、

体感だと6割ほど音漏れする

開放型ヘッドホンの宿命とも呼べるのが音漏れです。

残念ながらカフェ等の屋外で使用することは絶対に不可能と言えるくらい音漏れします。

ヘッドホンを装着した状態で聞こえてくる音の6割ほどの音量が、ヘッドホンの外から聞こえてきます

言ってしまえばちょっとしたスピーカーとも呼べるレベルです。

家で使うこと前提で買う人がほとんどだと思いますが、ワンチャン屋外でも使えるんじゃないかなと考えている方は、注意してください。

もう一度言いますが、屋外での使用は不可能です。

困難を乗り越えないと得られない神装着感

装着感でも語らせていただきましたが、100時間程地獄の期間があります。

個人差はもちろんあると思うので、全員が同じ感想を抱くとは思いませんが、AKGのKシリーズのレビューを見ていると似たような感想を抱いている方が多かったので、大多数の方に試練が訪れると思います。

ただ、峠さえ超えれば最強の装着感が得られる事は間違いないです。

ヘッドホン、イヤホン選びにおいて音質よりも装着感を重視している私にとっては、満足のいく装着感だったです。

余談ですが、オリジナルモデルはバンド部分にこぶのようなものがあり、頭頂部への攻撃力がとんでもなく高かったようで、恐ろしいです。

まとめ

AKG K701
メリット
  • 直刺しでも鳴らせる
  • ケーブルが柔らかくて長い
  • 全てを鳴らす音質
デメリット
  • 近くで見るとプラスチック感が凄い
  • おまけのスタンドがおまけすぎる
  • 体感だと6割ほど音漏れする
  • 困難を乗り越えないと得られない神装着感

では、いったいどんな人に向いているかというと、

・音楽を一音一音噛みしめながら楽しみたい人
・単純にスタンダードな音質を求めている人
・クラシック用ヘッドホンを探している人
・PC直刺しで使いたい人

こんな感じです。

2万円前後の開放型ヘッドホンとなると他にもいくつか選択肢があるので、自分の好みのデザインで決めてもらうのが一番なのですが、何と言ってもあの「けいおん!」の秋山澪ちゃんが愛用していたヘッドホンとなると、財布の紐が緩んでしまう方も多いはずです。

装着感を除けば癖のない機種となっており、2万円ちょいとヘッドホンの中では比較的手の出しやすい価格という事もあって、初めて開放型ヘッドホンを買う方にもおすすめできると思います。

是非、試してみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

今回はAKGK701という開放型ヘッドホンをレビューをしたわけですが、私の環境が安物のゲーミングアンプだったので、まだまだ性能を出し切れていないはずです。他の方のレビューを見ているとアンプで化けるといった意見も見られるので、近い内ちゃんとしたオーディオ環境を導入し、その変化についても追記していけたらなと思います。(個人的にはFiio K7やsound blaster x5あたりが候補)

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