みなさんお疲れさまです、もちゅです。
突然ですが。
マイク何使ってますか?
ノイズや環境音は載ってないですか?
フレンドさんにクリアで聞き取りやすい音声、届けられていますか?
PCでのゲーム環境を整えていくにあたって後回しにされがちなマイク周りですが、実はどの周辺機器よりも優先すべき場所だと私は考えています。
モニターやキーボードで何を使おうと個人への影響しかないですが、マイクだけはその音声を届けられるVC相手のフレンドへ影響を与えてしまう、周辺機器で唯一他人を不幸にしてしまう可能性があるアイテムになります。
だからこそ比較的良い物をはじめから導入する必要があるのです。
という事で、本日紹介するアイテムはこちら!!
FIFINE Tank3
です。
こちらは1万円ちょっとで買えるダイナミックマイクになっており、どんな環境でもクリアな音声を収録でき価格も抑えられた、入門より少し背伸びしたモデルのマイクになります。
USB接続に対応しているためオーディオインターフェイスの導入の必要が無く、マイクミュートボタンやゲイン調整ダイヤル、音声のモニタリング用のオーディオ端子も内蔵し機能も盛りだくさん。
さらにはXLR接続にも対応しているため、今後オーディオインターフェイスを導入する予定の方にもおすすめでき、長く使っていけるマイクになります。
気になる方は是非この記事をご覧ください。
それでは本編どうぞ。
- 1万円台前半で買えるUSB+XLR対応のダイナミックマイクで、環境音を抑えつつクリアな声が録れる「ちょい背伸び」入門機。
- 本体にミュートボタン・ゲイン/音量ノブ・ヘッドホン端子を搭載し、USB一本で配信/VC環境が整い、将来のオーディオインターフェイス導入にも対応。
- キーボード音やクリック音が入りにくく、質感も高くて長く使えるので「最初からそこそこ良いマイクが欲しい」人にちょうどいい一本。
【結論】買うべき人 / 待つべき人
買うべき人
- 初めてのマイクを探していて、今後オーディオインターフェースの導入を考えている人
- 1万円前後で配信用やVC用のマイクを探している人
- 数千円のマイクからアップグレードを考えている人
待つべき人
- 1万円以下で環境を整えたい方
- ソフトウェアでの調節機能を求めてる方
「FIFINE Tank3」のスペック&特徴
| FIFINE Tank3 | |
|---|---|
| マイク種類 | ダイナミック |
| 接続方式 | USB, XLR |
| 極性パターン | 単一指向性 |
| 周波数応答 | 50Hz – 16kHz |
| S/N比 | 80dB |
| 感度 | -50 ± 3dB |
| サンプリングレート・ビット深度 | 44.1kHz/16bit, 48kHz/16bit |
| 入力音圧レベル(SPL) | 120dB |
| 材質 | 金属, アクリロニトリルブタジエンスチレン |
| 取り付けネジインチ | 3/8 or 5/8 |
| 参考価格 | 14,689円 →Amazon |
- 環境音が入りにくいダイナミックマイク
- USB接続とXLR接続の両方に対応
- 本体にミュートボタン搭載
- 書斎にマッチするスタイリッシュデザイン
- 本体が金属で高級感マシマシ
「FIFINE Tank3」開封・外観
開封

化粧箱は特に目立った装飾は無く、ただの箱って感じです。

中を開けると超肉厚な緩衝材がみっちり詰まっていて、マイクがガッチリとホールドされた状態で入っています。

- マイク本体
- USB-A to C
- 日本語説明書
説明書はすべて日本語になっていて、ちゃんと日本向けの仕様になっていることが分かります。
また説明書の内容も細かく書かれていて、説明書さえ見れば大抵の事は解決できそうです。
FIFINEは本気で日本の市場に力を入れてきている、、、気がする
ケーブルは2.5mの長さでマイクアームを使用しても十分な長さがあります。
外観を写真でチェック

ぱっと見の印象は「ザ・大人シック」。
色はマットブラックになっていて、形は緩急の無いシンプルな円筒上、他社モデルと比べてもずば抜けて無駄のないデザインになっています。

素材に金属が使われていることもあり、重量は約527gとまぁまぁあります。
造りとしては非常に頑丈になっているので、機能的な面と合わせて本当に長く使っていけそうなマイクだと感じました。

正面部分 : ミュートボタン
側面部分 : 音量調節ノブ
ミュートボタンはボールペンのような「カチッ!」でオン「カチッ!」でオフといったスイッチタイプではなく、マウスのようなクリック系のボタンになっています。
また、タッチ式ではなく物理ボタンになっている点にも注目。

けつの部分は端子類が付いていて、XLR端子とUSB-C端子、ヘッドホンジャックの3種類があります。
USB接続時の使い勝手を見る
ここからは実機を用いながら機能の紹介をしていきます。
USB接続とXLR接続に対応しており、それぞれで使える機能が変わってくるのでここからは各接続方法に分けて機能紹介をしていきます。
USB接続時には下記の三種類の機能を使用する事ができます。
- ミュート機能
- マイクのモニタリング機能
- 本体のノブによるゲイン・音量調節
ミュート機能

通常時は緑色に点灯

ミュートオン時は赤色に点灯
ミュートボタンは正面中央部分についているため、設置位置にもよりますが今どの状態なのかが分かりやすいのかなと思います。
また最近主流のタッチ式ではなく、物理ボタン式になっているので、押せば確実にミュートのオンオフができる点は個人的にナイスポイントです。
「ごめんミュートだったわ」
みたいな事件は少なそう。
モニタリング機能

こちら3.5mmヘッドホンジャックが付いているため、マイクモニタリングを行う事ができます。
もちろんこちらからPCの音を聞くこともできます。
モニタリング性能は手持ちのちゃんとしたオーディオインターフェイス並みの性能になっていて、遅延や籠った感じは一切なく自分の声をクリアにモニタリングする事ができます。
遅延が一切感じられなかったのは個人的にグッド
音量調節機能
当然ながら入力用と出力用の調節のノブが付いています。
これらは一段階ごとに「カチカチ」なるタイプではなく、シームレスに調節するタイプのノブになっています。

これも設置する向きによって変わってきますが、ミュートボタンを正面にした際に丁度側面にノブの位置が来るので、操作がしやすくなっています。
手前側が入力用、奥側が出力用と覚えてしまえば完全にノールックでも操作できちゃいます。
XLR接続時の使い勝手を見る

続いてXLR接続になるのですが、
残念ながら上記で紹介した機能は全て使えません。
XLR接続時
「ミュートボタン」「音量調節ノブ」「ヘッドホンジャック」
これら全て使用不可
(当たり前)
ただこれに関しては当然です。使える方がおかしい。
というのもXLR接続という事は、オーディオインターフェースがデスク上に存在するという事ですから、モニタリングもゲイン調節もミュートも全てそっちでやれますよね。
なのでデメリットとかではなく当たり前の話です。
マイク音質をチェック
ココからはいよいよ音質を見ていきます!
各項の最初に音声ファイルを貼り付けて、その後に感想を軽くお伝えするといった流れになります。
という事でまずは純粋な音質からどうぞ。
いかがですかね。
マイク通な方からすると「ホントにダイナミックマイク?」と疑ってしまうほどクリアに感じます。
ダイナミックマイク特有の低音域は比較的カットされていて、高音域は広めに収音されているように感じ、言葉一つ一つ鮮明に聞き取ることができました。
ダイナミックマイクだからキーボードの音が入りにくい
こちらはフレンドとAPEXをプレイした際の音声になります。
戦闘シーンで常時激し目なキーボード操作(キャラコン)をしながらのため、キーボード音はそこそこ鳴っていると思いますが、実際にマイクに入っている打鍵音はかすかに聞こえる程度ですよね。
キースイッチも比較的うるさいタイプの物を使っていてこれなので、環境音に関してはほとんど気にしなくていい程度のように感じます。
度々聞こえる低音の響いた音はマウス操作をする際の振動がアームを伝って載ってしまっている音かと思います。
これに関してはマウスパッドとマイクアームの取り付け位置が隣接していたために起こっている現象なので、ちゃんと対策すればここまで載ることは無いはずです。
音質比較
ココからは音質の比較を行っていきます。
接続方式の違い、手持ちのマイク2台との違いを見ていきます。
USB接続 vs XLR接続
USB接続
XLR接続
思ったより違いありますよね。
USB接続じは低音域がごっそりカットされてやや軽めな音声になってる気がします。
また、ゲインが少し足りない感じがします。
本体のゲインは80%まで上げて、口元との距離は10cmほどなのですが、それでもXLR接続時と比べて音量が小さかったです。
同価格帯のコンデンサーマイクと比較

LEWITT LCT 240 PRO

FIFINE Tank3
こちらは1万円台前半の「コンデンサーマイク」 vs 「ダイナミックマイク」の比較になります。
やはり環境音さえなければコンデンサーマイクの方がクリアで聞き取りやすい音声ですね。
ただこの音声を聞いていただくと分かると思いますが、コンデンサーマイクは打鍵音やマウスのクリック音などもろに収音してしまうので、ノイキャン必須になってしまうのが難点です。
その点Tank3の方はノイキャン無しでも気にならない程度に抑えられているので、ゲーム配信などで使うならこっちの方が良いように感じます。
FIFINEの安いコンデンサーマイクと比較
FIFINE T669
FIFINE Tank3
ラストはFIFINEバトル。
私が初めて購入したマイクの「FIFINE T669」との比較になります。
まぁ予想はしてましたが別物ですね。
マイク本体の価格差は恐らく1万円近くあると思うので、比較相手としてどうなのと思いますが、「ちゃんとエントリーモデルとの差はあるんだよ」という事が伝われば幸いです。
取り回し

ここからは取り回しに関してです。
お気づきかと思いますが、Tank3にはスタンドなどは付属していないため、自前でアームを用意する必要があります。
今回私は以前紹介したロープロファイルマイクアームに取り付けて使用しています。
FIFINEさんからもロープロファイルマイクアームが出ているので、そっちを使用するのも悪くないと思います。


なんとTank3は3/8ネジと5/8ネジの二種類のインチネジに対応います。
この点は非常にグッド!

また、画像の部分でマイクの角度を調節する事ができます。
ネジを回すことで指定の位置でガッツリ固定することも可能です。
この調節があるおかげで、より自由にマイクを取りまわせるのでありがたいですね。
「FIFINE Tank3」レビューまとめ

- USB接続時の音質が想像以上に良い
- ミュートボタンと音量調節ノブの位置が良く考えられている
- 他のダイナミックマイクと比べて非常にクリアな音質
- 洗練されて無駄のないデザイン
- 14,000円と比較的お求めやすい
- 音量調節ノブにメモリが無い
- ソフトウェアが無い
以上がFIFINE Tank3のレビューになります。
いかがだったでしょうか?
ダイナミックマイクとして完成された物と言っても過言ではないように思います。
FIFINE Tank3を一言でまとめると、
ずっと使っていけるマイク
これにつきます。
14,000円という価格はマイクを初めて買う人にとってはややお高いかもしれませんが、先の事や声を聴く相手の事を考えると少し背伸びしてでも買う価値はあると感じます。
「お!これいいじゃん」
となった方は早速購入しちゃいましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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よくある質問 (FAQ)
- 初めてのマイクとしてFIFINE Tank3はアリですか?
-
アリです。USB接続だけで配信・VCがすぐ始められますし、将来的にオーディオインターフェースを買ってXLR接続にステップアップもできます。数千円クラスからのアップグレード先としてもちょうどいいポジションです。
- オーディオインターフェイスは必須ですか?
-
いきなりは不要です。USB接続に対応しているので、PCに繋ぐだけで使えます。将来的に音質追い込みや機材遊びをしたくなったタイミングで、XLR接続+オーディオインターフェースを追加すればOKです。
- USB接続とXLR接続で音はどのくらい変わりますか?
-
USB接続:低音が少し軽めで、全体的にスッキリした音。ゲインはやや控えめ。
XLR接続:低音がしっかり出て、音量も取りやすく、よりリッチな印象。
「とりあえずUSBで十分使えるけど、本気で配信するならXLRの方が美味しい」といったイメージです。 - コンデンサーマイクと比べて音質は劣りますか?
-
“環境音ゼロの理想環境”だけで比べると、1万円台前半クラスのコンデンサーマイクの方がクリアで繊細に聞こえます。ただし、
- キーボード打鍵音やマウスクリック音
- 周りの生活音
をほぼ拾わないのがTank3の強み。ゲーム配信やVCなど「うるさい環境で使う」前提なら、トータルではTank3の方が快適なケースが多いです。
- キーボードの打鍵音やマウスのクリック音はどれくらい入りますか?
-
ダイナミックマイク+単一指向性のおかげで、キーボード音は「かすかに聞こえる程度」に抑えられています。
うるさいキースイッチを使っていても、コンデンサーマイクほどガッツリは拾いません。マウスの振動がアーム経由で乗ることはありますが、マイクアームの位置やマウスパッドの配置を工夫すればさらに抑えられます。 - スタンドは付属していますか? どうやって設置するの?
-
スタンドは付属していません。別途マイクアームやスタンドを用意する必要があります。
ただし、Tank3は3/8インチと5/8インチの両方のネジ規格に対応しているので、市販のほとんどのマイクアームにそのまま取り付けられます。ロープロファイルアームと組み合わせると、ゲーム配信環境と相性が良いです。





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