お疲れさまです。もちゅです。
今回もあのメーカーの商品をレビューします。
そう、QCYさんです。
当ブログのレビュー記事の中では怒涛の4記事連続QCYになります。
ここ2,3カ月の新製品ラッシュで、とにかく今アツいオーディオメーカーなのでお許しください。
さて、本日レビューしていくのは先月発売された耳掛け式のオープン型ワイヤレスイヤホン
その名も、
QCY Crossky GTR2
こちらはQCYから出た耳掛け式で耳を塞がないタイプのワイヤレスイヤホンになります。
耳を塞がないため、周囲の環境音をそのまま聞き取りながら、音楽鑑賞や動画視聴ができるという代物で、
まさに「日常生活に音楽を+」のキャッチコピーが似合う商品です。
その音質は衝撃的なものになっていて、独自の低音強化技術と14.8mmの大型ドライバーの搭載により、密閉型ヘッドホン顔負けの重低音とパワフルさのある迫力満点の音質になっています。
その他もマルチポイント接続に対応していたり、メガネっ子でも長時間着けていられるような工夫がされていたりと、QCYらしいとにかく細かくてユーザー目線な仕上がりです。
本記事ではそんなQCY Crossky GTR2のリアルをお届けしますので、是非最後までお付き合いください。
- 耳に掛けるタイプのオープン型ワイヤレスイヤホン
- 低音強化技術採用によりパワフルで迫力のあるサウンドが特徴
- マルチポイント接続に対応
- 音漏れしにくい設計
- メガネっ子にも対応
※本記事はQCY様による製品提供の元作成しております
製品概要
QCYとは
QCYはイヤホンやヘッドホンのオーディオ機器を専門として扱うメーカーさんになります。
5,000円近辺のワイヤレスイヤホンを多く展開しているのですが、その分厚い層に埋もれてやや認知度が低いオーディオメーカになってしまっている気がします。
しかしながらその実力は非常に高く、この価格帯のイヤホン・ヘッドホンの中でも頭一つ抜けたコストパフォーマンスの高さを誇るメーカーです。
以前紹介したスケルトンタイプのワイヤレスイヤホンに続き、今回は耳を塞がないタイプの耳掛け式イヤホン、魅力的な商品を徐々に展開しており、今後も目を離せないです。
QCY Crossky GTR2のスペック表
ANC | なし |
対応コーデック | SBC, AAC |
Bluetooth | 5.4 |
ドライバー | 14.8mmダイナミックマイクドライバー |
マルチポイント接続 | 最大2台 |
再生時間 | イヤホン単体 : 8h 充電ケース併用 : 28h |
充電時間 | 2.5h(Type-C) |
重量 | 9.8g |
通話ノイキャン | 内臓マイク4基搭載 |
防水規格 | IPX5 |
QCY Crossky GTR2の特長
- イヤーフック式のオープン型ワイヤレスイヤホン
- 三点で均等に力を分散
- オープン型ながら音漏れしづらい設計
- 低音強化技術2.0を採用
イヤーフック式のオープン型ワイヤレスイヤホン
イヤーフック型、つまり耳に掛けるタイプのワイヤレスイヤホンになっており、従来型のイヤホンと違い、耳を全く塞がないオープン型になります。
メガネを掛ける要領でイヤホンを装着できます。
もちろんメガネとの同時使用にも対応
三点で均等に力を分散
イヤホン本体はやや大きく重量も9.8gとやや重い物の、三点で均等に力を分散させることにより耳への負担を全く感じさせない設計になっています。
三点で支えているため、激しい運動中でも落ちにくくなっています。
オープン型ながら音漏れしづらい設計
特殊な音漏れ抑制設計が採用。
人間工学に基づいた定向音伝導デザインになっており、イヤホンを装着した時に音が耳道へ向く、丁度いい角度に設計されているため、オープン型ながらも音漏れしづらくなっています。
低音強化技術2.0を採用
低音強化技術2.0というものを採用。
低音強化技術2.0とは
特殊な低音導管によってスピーカーの振動数を増加、共振周波数を下げることで、迫力ある低音を実現させる技術
また14.8mmのダイナミックドライバーを搭載しているため、オープン型どころか、イヤホンとは思えない迫力満点のサウンドになっています。
開封と外観
QCY Crossky GTR2 開封
という事でようやく開封。
化粧箱はやや大きいですが、デザインはいつものQCY製品。
- イヤホン本体
- 充電ケーブル(Type-C)
- 説明書
中に入っていたのはこの3点で非常にシンプル。
QCY Crossky GTR2 外観
ケース外観
ケースは黒一色でトップにワンポイントでロゴマークがあるだけのシンプルデザイン。
プラスチック感が漂っており、ぱっと見の印象はおじいちゃんが持ってた昔のメガネケース。
QCY定番の神デザイン。
技適マークなどの印刷が蓋の中にされています。
ケースは全体的にマットな質感になっています。
ただやっぱりケースは大きいです。
手持ちのQCY製品を並べて比べてみても、2倍近く大きくなっています。
タテの長さと厚みはCIOのモバイルバッテリーよりも長い。
横幅は流石にモバイルバッテリーより短いです。
とはいえ小型のモバイルバッテリーと比べたら負けそうなレベルのサイズ感になっているので、ポッケに入れて持ち運びとなるとやや厳しいかもしれません。
カバンは欲しいかも
イヤホン本体の外観
イヤホン本体の外観はザ・耳掛けタイプのワイヤレスイヤホンって感じです。
側面部分は鏡面仕様になっているため、光などを反射してやや高級感があります。
耳に掛けるシリコン部分は固めながらも柔軟に動くようになっていて、様々な耳の形に適応しつつガッツリ固定される感じがします。
ドライバの部分が若干傾いています。
特徴のところで紹介した音漏れしづらい設計ってのがこの部分みたいですね。
他に目立った特徴は無く、鏡面部分以外は全てマットな質感のブラックになっています。
気になるイヤホン本体の実測重量は9.9gです。
うどんタイプのイヤホンと比べるとやはり重量は重く感じてしまいます。
ただ、先ほども紹介した三点で上手い事重量を分散する設計になっているので、実際の装着感は意外と軽く感じるはずです。
使ってみて
QCY Crossky GTR2の音質
という事で早速使ってみました。
音質に関しては本気で衝撃を受けました。
なんだこの低音!!!
あまりの衝撃に思わずEQの設定を確認してしまうレベルです。
開放型ならまだしも、耳掛け式の全く耳を塞がないタイプのイヤホンでこの低音を再現できるのは正直意味が分からない。
サブウーファーを導入したスピーカー環境や、密閉型のヘッドホンでしか得られないようなパワフルで迫力のあるサンドになっており、音楽鑑賞だけでなく映像鑑賞でも比較的満足のいくリスニング体験ができました。
ワークアウト時にこれでEDMなどを聞くと、重低音からパワーをもらえて、「今ならもう1セット行けそう!!」と思ってしまうようなパワフルさを感じました。
ただ、中高音域にフォーカスしてみると欠点がいくつかあります。
まず音の解像感や艶やかさといった繊細さの面では結構劣っていると感じました。
開放型特有の音の抜け感や音場の広さなどは感じず、どちらかというと低音に埋もれ気味で、ドンシャリ傾向ってわけでもなかったです。
音の特長をまとめると、
低音のパワフルさや迫力に特化した癖のあるサウンド
中高音域はやや控えめ
といった具合です。
- ワークアウトなどでEDM系の曲を聴く人
- 低音が大好きな人
個人的にはワークアウトにしても作業にしても「ここ山場だぞ!」って場面でおともにしたいイヤホンに感じました。
QCY Crossky GTR2の装着感
お次は装着感についてです。
正直なところ初めは違和感しかなかったです。
普段使ってるイヤホンとは全く別の場所でイヤホンを支えているので、耳に異物が付いてる感がずっとしていて落ち着きませんでした。
ただ3日ほど使っていく中でその違和感にも慣れ、メガネのように体の一部に馴染んでいきました。
この記事を書いている頃には、一度付けたら外出かお風呂の時が来るまでずっと付けっぱなしってことが多々ある、というか最近は毎日そんな感じです。
PCとスマホにマルチ接続しているので、PC作業中はPCでBGMを流して使い、お昼などの休憩時間はスマホ片手に動画を視聴して、またPCに戻ってBGMかけて、みたいに使っています。
もちろん開放型なので周囲の音はクリアに聞こえて、別に外す必要ないよね、ってのが最近の使い方です。
装着感とはややズレた話をしてしまいましたが、体の一部になるくらいは装着感は良かったです。
もちろんこれらの話は全てメガネを装着した状態での話です。
ゲームで使ってみる
Crossky GTR2には遅延に関する記載がどこにもなかったので、いったいどれほどの遅延があるのか気になっていたのですが、実際にゲームをしてみると普通にプレイできました。
一応アプリ側でゲームモード用意されているので、そちらをオンにしてからプレイをしています。
具体的な数値ではわかりませんが、QCY MeloBuds Neoの68msと体感では差を感じないほどの遅延具合でした。
音ゲーやFPSゲームをやってみても、音が遅れてくる感じはほとんど無かったです。
QCY Crossky GTR2の通話品質
はい、こちらがCrossky GTR2の通話品質になります。
スマホで音声を収録しています。
声を声と認識するまでにほんの少し時間が掛かり冒頭は聞き取りづらくなっていると思います。
それ以外の部分ではまぁ合格点といった音質ですね。
ただ通話用のNCは非常に高性能だと感じました。
音声の後半では卓上ファンを風量マックスでつけ、それを顔の至近距離に近づけて音声を収録していたのですが、全くと言っていいほどそんな感じがしないクリアな音質だったと思います。
ややNCが効いてるなと言う音質ではあるものの、風切り音などは特に聞こえず、ちゃんと声をクリアに収録する事が出来ています。
この点を見ると通話品質は非常に高いと言えるでしょう。
一応手持ちのマイクで録音した音声も載せておきます。
マルチポイント接続を試す
お次はマルチポイント接続。
今回はWindowsPCとスマホでのマルチポイント接続を行ってみました。
結果としては基本は割り込みが効いて、結構サクサク切り替えを行う事ができる。
ただし「基本は」といういうのが重要!
割り込みできない場合があるので実際の挙動をいくつかまとめてみます。
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → スマホで音楽再生(Spotify) → 一瞬スマホへ切り替わる → スマホの再生が勝手に止まる → PCのYoutubeへ戻ってくる
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → スマホでYoutubeを再生 → 一瞬スマホへ切り替わるが何故かスマホのYoutubeが停止、スマホの音楽が再生(Spotify) → PCのYoutubeへ戻ってくる
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → Youtubeを停止 → スマホでYoutubeを再生 → スマホへ切り替わるが何故かYoutubeが停止、スマホの音楽が再生(Spotify)
- PC側で音楽再生(Spotify) → スマホでYoutubeを再生 → PC側の音楽が自動で停止 → スマホへ切り替わる
といった結果になりました。
正直訳が分からなかったので、いろいろ試して原因を突き止めた所ある1つの注意点が発覚しました。
裏で複数の再生アプリ(ソフト)が立ち上がってる場合は上手く切り替わらない
この結論が分かりました。
PCにしろスマホにしろ裏でSpotifyなどの再生アプリが立ち上がっていると、上記のように訳が分からないことになります。
簡単な例を挙げると、
PCでYoutubeのみを起動、スマホもYoutubuのみが起動、どちらも裏で何も立ち上がっていない。
この状態ならPC側のYoutube視聴 → スマホのYoutube視聴 を非常にテンポよく行ったり来たりすることができます。
QCYのアプリを使ってみる
最後はアプリについてです。
サウンド
こちらの画面ではEQの変更とオーディオバランスの設定を行うことができます。
オーディオバランスの変更
左右で聴力に差がある方向けに用意された設定項目になります。
デフォルトで用意されているEQは「デフォルト」「ポップ」「ベース」「ロック」「ソフト」「クラシック」の6種類が用意されています。
また当然のようにカスタムEQにも対応。
画像のような画面で自分好みの音に設定する事ができます。
もちろん自分でカスタムしたEQをいくつか保存することもできます。
空間オーディオ
お気づきの方もいるかと思いますが、こちら空間オーディオに対応しております、
この設定を有効にすれば、あらゆる音源を空間オーディオにして再生する事ができます。
実際に使ってみた感想は、ちょっと雑味が増して路上ライブ感が強くなった感じがします。
公式ではコンサートホールのようなリスニング体験ができると書いてあったのですが、どちらかというとデフォルトの方がコンサートホール感が強く、空間オーディオは屋外ライブのような雑味と無尽蔵な音の広がりが感じられます。
個人的には無しです。
その他設定
設定ではその他の便利設定を行うことができます。
タッチ操作は1~3回タップまで設定可能。
また長押しで曲送り/曲戻しが可能になっていますが、こちらはアプリによる変更はできません。
左右で計8種類の操作が可能
割り当てられる項目は全てのボタン共通で以下の通りになります。
- 無効
- 再生/一時停止
- 曲戻し/曲送り
- 音声有スタント
- 音量+/-
- ゲームモード
その他の設定内容としては
- イヤホンを探す
- 電源オフタイマー
- 接続解除後の自動電源オフ
- スリープモード
- ゲームモード
以上の4つになります。
イヤホンを探す
イヤホンを探すでは、イヤホンからビープ音を出してどこにあるか特定しやすくする機能です。
装着したまま寝落ちなどをして起きた時に行方不明、ってことが多々ある方にとっては神機能。
電源オフタイマー
電源オフタイマーはあらかじめ設定した時間が経過すると、自動でイヤホンの電源を落としてくれる機能です。
このおかげで無駄なバッテリー消費を避けられるて動画や音楽の再生も勝手に止まってくれるので、ちゃんと使えば神機能です。
ただ毎回これをオンにしてから寝落ちを始めないといけないのが面倒。
スリープモード
スリープモードは単純にタッチ操作を無効にする機能です。
寝落ちの際に意図せずにタッチ操作が行われるのを防いでくれます。
良かった点・悪かった点
QCY Crossky GTR2の良かった点
- 開放型ながらもパワフルな低音
- 周りの環境音を自然に聴ける
- 体の一部のような装着感
- メガネっ子で安定して使える
- 実用的な通話性能
この辺りが良かった点になります。
やはり一番の衝撃はこのタイプでパワフルな低音が出てくることです。
オープン型ながらも密閉型ヘッドホンレベルの低音と、パワフルなサウンドになっている点は非常に良かったです。
また装着感の部分で、メガネっ子でも1日中着けていられるレベルの快適さだった点も、普段メガネを掛けてい私からすると良かったポイントになります。
ただ、このイヤホンの魅力は圧倒的な開放感じゃないのかなと思いました。
耳にイヤホンを突っ込まないため、周囲の環境音をいつも通りの自然さで聴くことができ、尚且つそこそこの音質でのリスニング体験ができる。
まさに「日常生活に音楽を+」な商品だったなと感じます。
QCY Crossky GTR2の悪かった点
- ケースサイズが大きい
- マルチポイント接続が癖あり
- 若干の音漏れは防げない
残念だった点はこの辺りになります。
音漏れ関して触れていなかったので、このタイミングで触れさせてください。
私が普段使用する音量(50/150)の場合、音漏れの心配は全くしなくていいです。
ただ、音量が半分(75/150)を超えてくるあたりから、周囲の人へ「こいつ何か聞いてるな」と分かるくらいには音漏れします。
周囲の人というのは具体的に、「電車で隣に座ってる人」くらいの距離感での話
ほとんどの場合これより近い距離で他人に近づくことは無いと思うので、よっぽど音漏れの心配はしなくていいと思いますが、使う人によっては注意が必要かもという話です。
その他ではケースサイズ大きいのがマイナスでした。
この手のイヤホンだと仕方ないと言わざるを得ないのですが、このサイズだとモバイルバッテリーを持ち運ぶ感覚でワイヤレスイヤホンを持ち運ばないといけないので、手ぶら民や小さいバック民だとちょっとキツイかもしれないです。
QCY Crossky GTR2 レビューまとめ
- 開放型ながらもパワフルな低音
- 周りの環境音を自然に聴ける
- 体の一部のような装着感
- メガネっ子で安定して使える
- 実用的な通話性能
- ケースサイズが大きい
- マルチポイント接続が癖あり
- 若干の音漏れは防げない
以上になります。
いかがだったでしょうか。
少し前あたりからこの手の耳に掛けるタイプのワイヤレスイヤホンが、様々なメーカーさんから出てきており、その使用感に少しばかりの興味を持ってる方も多いのではないでしょうか。
今回紹介したCrossky GTR2は4,000円ちょいと結構お手頃な値段設定になっています。
もちろん万越えの商品と比べると質感や音質面などにおいて劣ってしまいますが、「耳掛け式のワイヤレスイヤホン」の使用感を試してみるには丁度良いのかなと思います。
Crossky GTR2で満足いったなら良しだし、「耳掛け式めっちゃ良かったからハイエンドも買っちゃお」というのも良し、耳掛け式無しだわと思ったならそれも1つの発見。
耳掛け式ワイヤレスイヤホンに少しの興味があるそこのあなた、
Crossky GTR2を買って、是非耳掛け式の使用感をお試しください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
では、また。
コメント