みなさんお疲れさまです。もちゅです。
今回はQCYから出ているワイヤレスイヤホンヘッドホンの紹介になります。
その名も、
QCY H3
発売自体は1年前と少し前のモデルにはなるのですが、QCYのワイヤレスヘッドホンの最上位モデルとなっており、その性能は今でも十分なものになっています。
- 超強力なANC付き
- 映画館のような音質
- 有線接続時はハイレゾ再生可
- ANCオン時で35時間の再生が可能
- マルチポイント接続可能
といった具合になります。
ここまで詰まって価格は6,000円以下と、コスパにも優れたモデルになっています。
本日はそんなQCY H3について余すところ無くご紹介していきますので、是非最後までお付き合いください。
※本記事はQCY様の製品提供の元記事を作成しております。
製品概要
QCY H3のスペック表
対応コーデック | SBC, AAC |
再生時間 | ANCオン : 最大35時間 ANCオフ : 最大60時間 |
バッテリー容量 | 500mAh |
充電時間 | 2時間 10分の充電で5時間再生可 |
ドライバー | 40mmチタン振動版 |
本体重量 | 約260g |
Bluetoothバージョン | 5,3 |
カラーバリエーション | ブラック, ブルー, ホワイト |
QCY H3の機能
- 最大-43dBのANC搭載
- 有線接続時ハイレゾに対応
- マルチポイント接続対応
- 急速充電に対応
最大-43dBのANC搭載
ヘッドホンに搭載された5つのマイクによって周囲のノイズを最大で-43dBまで低減させてくれます。
アプリを使用して環境に応じたANCのモードを選択可能なのに加え、アダプティブANCにも対応しています。
アダプティブANCでは、外耳道の構造と装着方法を認識し、異なる耳でも最適なノイズキャンセリングになるようリアルタイムで補正してくれます。
有線接続時ハイレゾに対応
LDACには対応していないものの、有線接続時はハイレゾ再生ができます。
ハイレゾ再生時は40kHzの高い周波数帯域幅で高解像度の音楽再生が可能です。
マルチポイント接続対応
マルチポイント接続に対応しており、スマホとタブレット、PCとスマホといった2つの再生機器にペアリングしても、スムーズに切り替えて使用する事ができます。
急速充電に対応
急速充電に対応しており、約2時間で満充電まで持っていくことができます。
また、10分間の充電で5時間の再生が可能になっており、たとえ充電をし忘れていたとしても、準備中に充電することである程度は仕様できます。
QCY H3のライバル機
QCY H3は5,000円代のANC付きワイヤレスヘッドホンという事で、挙げられるライバル機としては、以下の3つになるのかなと思います。
EarFun Wave Pro
SOUNDPEATS Space
Edifier W820NB Plus
この3つを含めたスペックを簡単に比較してみると、
QCY H3 | EarFun Wave Pro | SOUNDPEATS Space | Edifier W820NB Plus | |
---|---|---|---|---|
対応コーデック | SBC, AAC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | SBC, AAC, aptX, LDAC |
ANC強度 | -43dB | -45dB | -35dB | -43dB |
バッテリー持ち(ANCオン時) | 35時間 | 50時間 | 61時間 | 33時間 |
重量 | 260g | 268g | 264g | 220g |
マルチポイント接続 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | 5,584円 | 7,640円 | 5,933円 | 6,999円 |
といった具合になります。
こうしてみると、同じLDACに対応していないSOUNDPEATS Spaceが真のライバルになってくるかなと思います。
H3 vs Spaceは
ANC性能を取るならH3
バッテリーもちを取るならSpace
なのかなって感じですね。
私のブログではEarFun Wave ProとSOUNDPEATS Spaceの2機種をレビューしています。
この2機種との音質やANCの細かい比較は使用感でお伝えしていきます。
開封と外観
QCY H3を開封
それではいよいよ開封。
化粧箱はかなりコンパクトになっています。
中を開けると納得。
めっちゃ小さく折りたたまれて入っていました。
- ヘッドホン本体
- AUXケーブル
- 充電ケーブル(A to C)
- 説明書
内容物は以上の4点です。
AUXケーブルの長さは1.2mになっています。
説明書は日本語で、特におかしな部分は無かったです。
QCY H3の外観
カラーはホワイトなのですが、どちらかというクリーム系のオフホワイトになっています。
QCYのロゴは左右の画像の部分だけにあり、全体的にメーカーの主張が少なく、非常にシンプルな見た目をしています。
SONYのWHシリーズを思わせる見た目。
イヤーパッドの内側には「LとR」の文字が入っています。
また、パッド部分は他の機種と特別な違いはなく、柔らかくモチモチです。
調節機構は「カチッカチッ」と段階的に調節するタイプで、9段階の調節が可能になっています。
また、メモリが付いているため左右を均等に調節しやすいです。
端子類とボタン類は全て右にまとまっており、取り付けた際に後ろから
の順になっています。
使用感
QCY H3の音質
という事でいよいよ音質についてです。
特徴としては、弱ドンシャリ系で音場は広く低音の響きが強いため、映画館のような臨場感があります。
中高音域の見通しはやや悪く、低音がちょい前目に出てくるので、ザ・ヘッドホンって感じの音に感じます。
アップテンポな曲やロック系の曲が合うのかなという印象で、低音が「ズゥンッ」と勢いよく響いてくるため、バラード系の優しい曲とは相性が悪いように感じました。
アニソンだとZAQさんやOxTさんの曲と相性が良いです。
有線接続時
お次は有線接続時の感想です。
環境はPC接続で、DACはFiiO K7に接続して聞いてみます。
またせっかくなので今回はハイレゾ音源で試してみます。
音の傾向としては無線接続時と変わらずの弱ドンシャリ系、変わったこととしては確実に音の輪郭がはっきりし、高音域の見通しが良くなりました。
低音は輪郭がクッキリしたことにより、無線接続時に感じていたボヤボヤ感が薄まり、その存在感を増し硬くより深く沈み込む感覚があります。
全体的に音場が広くなり、縦方向の広がりが増したため、ホール感が圧倒的に強くなりました。
ハイレゾ音源での視聴だったこともありますが、有線接続時の音質はかなり完成度が高かったです。
ライバル機との音質比較
という事で手持ちの2機種と比較してみました。
EarFun Wave Pro
SOUNDPEATS Space
この2機種とH3は音の傾向がかなり違く、完全に好みの問題になるので、ここでこれらと比較するのはどうかと思いますが、価格が近いので一応比較していきます。
まず音の傾向が違う、についてです。
H3は低音の響きが強く弱ドンシャリ傾向の音に対して、この2機種は音を細かく聞き取るモニターライクな使い方に向いた中高音よりの音になっています。
そのため音を楽しく聞けるのは間違いなくQCY H3になります。
低音の響きのおかげか音全体に厚みがあるため、QCY H3を聞いてからこの2機種の音を聞くと、音のスカスカ感というか軽さを目立って感じます。
では、QCY H3のどこが劣っているかについてです。
まず音の広がりは確実に負けています。
QCY H3も広いと感じていたのですが、この2機種が異様に広く、特にWave Proは横方向の広がりが段違いに広かったです。
また高音域の見通しの良さと繊細さという点でも劣っていました。
この点でもWave Proが強く、LDACの強みを実感しました。
これらを踏まえ比較結果をまとめてみると。
QCY H3 | EarFun Wave Pro | SOUNDPEATS Space | |
---|---|---|---|
高音域 | △ | ◎ | 〇 |
中音域 | 〇 | ◎ | △ |
低音域 | ◎ | △ | 〇 |
音場 | 〇 | ◎ | 〇 |
解像感 | 〇 | ◎ | 〇 |
こんな感じです。
有線接続時の音質はQCY H3がダントツで良かったです。
この2機種は有線接続時になると全くと言っていいほど音がまとまっていないため、有線接続での使用を考えている方はQCY H3を選んだ方が良いと思います。
QCY H3のANCの強さ
続いてはANCの強さです。
前回紹介したQCY MeloBuds Proもそうだったのですが、QCY H3もANCが非常に強力です。
付けた瞬間「グッ」とノイキャンがかかって、エアコン程度の雑音だったら一気にかき消してくれます。
かなり衝撃だったのが、エアコンの風量をマックス(ジェット)にした時にその音がほとんど消えた事で、高音域の「サー」って音は若干残ってしまうのですが、それ以外の中音域や低音域の音が全く聞こえなくなるくらい消せてるのが衝撃でした。
残ってる高音域も微々たるもので、音楽を再生してしまえば全く気になりません。
また、ノイキャンモードは「アダプティブ」「室内」「通勤」「騒がしい」「風切り音カット」の5種類があります。
「室内」「通勤」「騒がしい」の3つは強さを三段階で調整することもできます。
ライバル機とのANC比較
音質同様ANCも手持ちの2機種と比較してみます。
個人的な感想ですが、ANCに関してはQCY H3が一番強いように感じました。
先ほどのエアコンのマックスモードで比較をしたのですが、SOUDPEATS Speceはかなり音が貫通してきたのに対し、QCY H3とWave Proは高音域が若干残る程度になるまで消してくれました。
どちらかというとWave Proの方が高音域の貫通具合が高く、ANCの効き目で言ったらQCY H3が一番強いと感じました。
外音取り込みの性能は3機種ともに似たような性能になっていて、どれも若干のホワイトノイズとマイクで拾ってる感があり、常用するのには向かない気がします。
この中で一番聞き取りやすいのは、高音によりフォーカスしてくれるQCY H3のように感じましたが、ほとんど誤差程度で、外音取り込みに関してはあまり差はなかったです。
比較結果をまとめると、
QCY H3 | EarFun Wave Pro | SOUNDPEATS Space | |
---|---|---|---|
ANC強さ | ◎ | 〇 | △ |
外音取り込み | △ | △ | △ |
QCY H3の装着感
装着感は側圧がちょい強めになっていて、負荷を頭頂部との3点に分散するというよりかは、イヤーパッド部分の2面で分散するという負荷のかかり方になっています。
そのため密閉度はかなり高くなっており、ANCの効きがWave Proよりも強く感じたのはここの違いなのかなと思います。
また、イヤーパッドの内部の耳にあたる部分が、ちょい肉厚で硬めのフォームになっているため、耳への負荷が他の物よりも少なくなっている気がします。
マルチポイント接続を試す
マルチポイント接続の際の挙動ですが、正直全くわからなかったです。
ちょっとややこしいので、できるだけ簡単にまとめてみました。
PC側で動画視聴 → スマホで音楽再生 → スマホへ勝手に切り替わる
PC側で音楽再生 → スマホで音楽再生 → スマホへ勝手に切り替わらない
といった具合に割り込みが効くのか効かないのか正直分からなかったです。
マルチポイント接続で再生機器を切り替える際は、今再生している機器側の再生を停止してから、次に再生したい機器を再生する、という手順を取るのが基本の流れだと思っておいた方が良いです。
またマルチポイント接続時のボタンの動作ですが、スマホ側の操作のみ有効です。
ボタンでPC側の操作をするのは無理っぽかったです。
QCYのアプリを使ってみる
最後はアプリについてです。
サウンド
サウンドの項目では「サウンドEQ」「ノイキャンモード」「オーディオバランス」の変更が行えます。
サウンド編
EQでは「デフォルト」「ポップ」「ベース」「ロック」「ソフト」「クラシック」の6種類が用意されています。
もちろんカスタムEQにも対応しています。
自分でカスタムしたEQをいくつか保存することもできます。
設定
設定ではその他の便利設定を行う事ができます。
ボタンの設定は音量ボタン(+/-で計2種)は1回押しのみ設定可能。
MFBボタン(電源ボタン)は1回押しから4回押しまでを設定できます。
また、電源のオン/オフはMFBボタンの長押しでできます。
割り当てられる項目は全てのボタン共通で以下の通りになります。
- 無効
- 再生/一時停止
- 曲戻し
- 曲送り
- 音声アシスタント
- 音量+
- 音量-
- ゲームモード
これ以外にもANCボタンがありますが、こちらは設定を変更する事ができません。
その他に設定できることは、
ビープ音量
イヤホンを探す
電源オフタイマー
ゲームモードのオン/オフ
の設定ができます。
電源オフタイマーは設定した時間で自動的に電源を落としてくれる機能です。
良かった点と悪かった点
QCY H3の良かった点
- 迫力満点の音質
- 有線接続時の音質も良
- ANCが1万円以下ヘッドホンで最強クラス
- メーカー主張の少ないシンプルなデザイン
- バンドの調節部分にメモリがある
以上が良かった点になります。
個人的に推したいポイントは密閉型ヘッドホンらしい音質です。
最近だとイヤホンもヘッドホンも中高音よりでモニターライクな味付けの少ない音質が多かったのですが、その逆を行くような王道を行くヘッドホンの音質で良かったです。
メーカー主張の少ない外観と相まってSONYのヘッドホンのような風格があります。
また、ANCの性能が信じられないくらい高い点も非常に良かったです。
調節部分にメモリが付いている点も細かい所ですが非常に評価ポイントです。
少なくとも私が今持っているワイヤレスヘッドホンには、1つもメモリが付いたものが無いので、この低価格帯ながらも細部までユーザー目線できっちり作りこまれているのが凄く好きです。
QCY H3の悪かった点
- ANCボタンが押しにくい
- ANCの次が外音取り込みじゃない
悪かった点はこの2点です。
残念ながらANC関連だけはユーザー目線になれてなかったです。
まずANCボタンの位置が前面にあります。
このボタンをどのように押す事を想定して作ったのかを聞きたいくらい押しにくいです。
恐らくですが、右側に端子類やボタン類を全てまとめたかったが故の配置なのですが、こうするくらいだったら左側の後ろにANCボタンを付けて欲しかったです。
また、ANCの次が外音取り込みじゃない点も残念です。
いったい何を言ってるのかについて詳しく説明します。
ANCモード状態でANCボタンを押すと通常モードになってしまうという事です。
基本はANCモードで使用していて、お会計や急に話しかけられたタイミングで直ぐ外音取り込みモードに移行したいですよね。
なのに一度通常モードを挟んでしまうので、ANCモードから外音取り込みモードへ移行するまでに結構時間が掛かってしまいます。
この仕様はQCY製品のみに限らずちょいちょい見かけるのですが、なぜこの仕様にしているのか正直訳が分からないです。
この2点だけは使いづらいと感じました。
まとめ
- 迫力満点の音質
- 有線接続時の音質も良
- ANCが1万円以下ヘッドホンで最強クラス
- メーカー主張の少ないシンプルなデザイン
- バンドの調節部分にメモリがある
- ANCボタンが押しにくい
- ANCの次が外音取り込みじゃない
QCY H3、いかがだったでしょうか?
パワフルな音質、強力なANC、マルチポイント接続などの使いやすい機能、どれをとってもライバル機と比較して強いワイヤレスヘッドホンだったのかなと思います。
では改めてお値段を確認しましょう。
5,584円
コスパ高すぎる!!
初めてのワイヤレスヘッドホンを探している人や、普段は有線だからワイヤレスはいいやという方も1台は買っておいても損はしない、非常に満足度の高いヘッドホンになっています。
気になる方は是非購入の検討を!!
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回比較対象として出てきたライバル機たちも当ブログでレビューしていますので、こちらもぜひ。
また、同じQCY製のワイヤレスイヤホンもレビューしています、是非ご覧ください。
では、またどこかで。
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