こんにちは、もちゅです。
前回のレビューに続きまたもやQCY製品です。
今回は今流行りのクリア系デザインのワイヤレスイヤホンの紹介になります。
その名も
QCY MeloBuds Neo
クリアデザインの先駆者と言えば某N社製品だと思うんですけど、そのアイディアを取り入れつつ、QCYのオリジナリティと便利な機能をうまく融合させたモデル。
それでいて4,000円代という安定の低価格ワイヤレスイヤホンになっています。
- 全体的にクリアで洗練されたデザイン
- ケース部分にディスプレイが搭載
- クリアでバランスの取れたサウンド
- 最大68msの超低遅延モード搭載
- マルチポイント接続に対応
クリアなケースにはなんと小型のディスプレイが付いており、そこでバッテリーの残量が確認できる。
まさにガジェット好きが喜びそうな物を詰め込んだ一品です。
そんなMeloBuds Neoを本日は余すことなく紹介していきますので、是非最後までご覧ください。
※本記事はQCY様の製品提供の元作成しております。
製品概要
QCYとは
QCYはイヤホンやヘッドホンのオーディオ機器を専門として扱うメーカーさんになります。
5,000円近辺のワイヤレスイヤホンを多く展開しているのですが、その分厚い層に埋もれてやや認知度が低いオーディオメーカになってしまっている気がします。
しかしながらその実力は非常に高く、この価格帯のイヤホン・ヘッドホンの中でも頭一つ抜けたコストパフォーマンスの高さを誇るメーカーです。
以前紹介したANC付きの全部入りワイヤレスイヤホンに続き、今回はデザイン性にこだわったスケルトンタイプのワイヤレスイヤホン、更には耳を塞がないタイプの耳掛け式イヤホンといった具合に魅力的な商品を徐々に展開しており、今後も目を離せないです。
QCY MeloBuds Neoのスペック表
ANC | なし |
対応コーデック | SBC, AAC |
Bluetooth | 5.3 |
ドライバー | 10mm大型ドライバー |
マルチポイント接続 | 最大2台 |
遅延 | 68ms(超低遅延モード) |
再生時間 | ケース込み : 24h イヤホン単体 : 7h |
充電時間 | 約1.5時間(Type-C) 10分充電 → 10時間再生 |
重量 | 4g |
通話ノイキャン | あり(4基マイク搭載) |
防水規格 | IPX5 |
QCY MeloBuds Neoの特長
- LEDディスプレイ搭載
- 透明なデザイン
- 68msの超低遅延モード
LEDディスプレイ搭載
イヤホンケースの左上部分にLEDディスプレイが搭載されています。
ここではケースとイヤホン本体のバッテリー残量を個別に確認できます。
透明なデザイン
ケースの上蓋とケース底面がと透明なクリアケースになっています。
またイヤホン本体の側面部分も透明仕様になっており、内部の構造が見えるようなデザインになっています。
68msの超低遅延モード
ゲームモードをオンにすることで、68msの超低遅延モードで使用する事ができます。
開封と外観
QCY MeloBuds Neo 開封
という事で早速開封行きます。
化粧箱はいつものQCYのデザイン
- イヤホン本体
- イヤーピース(S, L)
- 充電ケーブル(Type-C)
- 説明書
QCY MeloBuds Neo 外観
ケースの外観
QCYにしては珍しく完全な白になっていて、クリアなデザインと相まって非常に美しいです。
LED画面の部分はシルバーの鏡面(マジックミラーっぽい)デザインになっているので高級感が漂っています。
このケースをぱっと見せられて「これいくらだと思う?」と聞かれたら普通に「2万円行かないくらい?」と答えてしまうような洗練されたデザインに感じました。
ただ1つ欠点を上げるならやや厚みがある点です。
画像左は以前紹介したXiaomi Redmi Buds 6になるのですが、1.5倍くらいの厚みがあることが分かると思います。
ケース全体としてのサイズもやや大きいです。
具体的な数値は55 × 55 × 25.2mm (W*D*H)になっています。
LEDディスプレイ部分は上部にケースのバッテリー残量、下部にイヤホン本体のバッテリー残量が表示されます。
「そういえば技適マークどこだろ?」と思ったらなんとこんなところに。
イヤホン収納部分に無理やりねじ込まれていました。
以前紹介したMeloBuds Proでもそうだったのですが、QCY製品は技適マークなどのごちゃごちゃした印刷がぱっと見ではわからない所にされており、デザインを邪魔しないちょっとした一工夫がされています。
普通のワイヤレスイヤホンだとケースの底部とかにガッツリ印刷してある。
イヤホン本体の外観
イヤホン本体にもスケルトンデザインが採用されています。
うどん部分の側面が透明仕様になっていて、内部の構造が見えるサイバーチックなデザインになっています。
と、ここで衝撃!!
何と内部の構造が透けて見えると思ったら、基板風に印刷された物が入ってるだけでした。
ここはゴリッと内部の基盤が透けて見えて欲しかったかも。
内側はツルツルてかてかになっています。
外観は以上になります。
全体を通してこだわり抜かれたデザインだなと感じました。
機能性を代償に見た目重視な外観
ちなみに重量は実測値で4.0gでした。
使ってみて
QCY MeloBuds Neoの音質
まずは実際に音楽を聞いてみました。
これは驚き!!
QCYサウンドと言えば圧倒的な低音と少し遠めからなイメージだったのですが、今回は全く違います。
中高音域がめっちゃ近いです。
低音域はかなり控えめになっていて、明らかにボーカルファーストな音質になっていました。
MeloBuds Neoの後にProを聞いてみるとボーカルが1歩どころか3歩くらい後ろへ引いた感じがします。
音質の感想をまとめると
- ボーカルファーストな音質
- QCYらしい強烈な低音は無く控えめ
- 張りのある低音ではなくネバッとした低音
- 解像感はある
- 音場は狭め
といった具合です。
Proと比べるとやはり繊細さや音の完成度は劣るが、これでも十分満足できる音質になっています。
低音抑えめでボーカルフォーカスの方が好みの方はむしろこっちの方がマッチするのかなと感じました。
QCY MeloBuds Neoの装着感
装着感は非常に軽いです。
過度な圧迫感や収まりの悪さは全くなく、耳へ自然とすっぽり入ってくれるのがとても良かったです。
首を振ったりしても落ちてくる気配はなく、軽いワークアウトなら全然使っていけそうでした。
ただ1つだけ注意があるのですが、顔を横に傾けたり仰向けの状態で使ったりすると、じわじわと外れてくるので、そこは注意です。
ゲームで使ってみる
超低遅延モードがあるという事で実際にゲームで使用してしました。
FPSゲームや音ゲーをプレイしてみたのですが、普通にプレイできます。
特別音が遅れてくる感じや、音が途切れ途切れになるといった事も無く、快適にゲームができました。
ただ、ゲーム用に開発されたワイヤレスイヤホン界隈だと68msというのは見劣りする性能になっており、ゲーミングのワイヤレスイヤホンと比べると確実にゲーム体験は劣ると思います。
なのでゲーム目的ではなく、あくまでゲームも行けるよくらいの感覚で考えておいてください。
QCY MeloBuds Neoの通話品質
はい、こちらがMeloBuds Neoの通話品質になります。
スマホに接続して音声を収録しています。
全体的にややこもり気味というかNCが効いている感じがする音質になっていると思います。
即席の通話などならそれほど気になりませんが、会議などでこの音声だとやや残念な印象を持たれるかもしれません。
音声の後半では卓上ファンを風量マックスでつけ、それを顔の至近距離に近づけて音声を収録していたのですが、大方ノイズはカットしてくれている物の、ちょいちょい拾ってしまっている部分もあります。
全体的に通話品質はギリ合格点かなといった具合です。
ちなみにですが、ちゃんとしたマイク環境で収録した音声はこんな感じです。
マルチポイント接続を試す
お次はマルチポイント接続。
今回はWindowsPCとスマホでのマルチポイント接続を行ってみました。
結果としては基本は割り込みが効いて、結構サクサク切り替えを行う事ができる。
ただし「基本は」といういうのが重要!
割り込みできない場合があるので実際の挙動をいくつかまとめてみます。
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → スマホで音楽再生(Spotify) → 一瞬スマホへ切り替わる → スマホの再生が勝手に止まる → PCのYoutubeへ戻ってくる
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → スマホでYoutubeを再生 → 一瞬スマホへ切り替わるが何故かスマホのYoutubeが停止、スマホの音楽が再生(Spotify) → PCのYoutubeへ戻ってくる
- PC側でWebのYoutubeを試聴 → Youtubeを停止 → スマホでYoutubeを再生 → スマホへ切り替わるが何故かYoutubeが停止、スマホの音楽が再生(Spotify)
- PC側で音楽再生(Spotify) → スマホでYoutubeを再生 → PC側の音楽が自動で停止 → スマホへ切り替わる
といった結果になりました。
正直訳が分からなかったので、いろいろ試して原因を突き止めた所ある1つの注意点が発覚しました。
裏で複数の再生アプリ(ソフト)が立ち上がってる場合は上手く切り替わらない
この結論が分かりました。
PCにしろスマホにしろ裏でSpotifyなどの再生アプリが立ち上がっていると、上記のように訳が分からないことになります。
簡単な例を挙げると、
PCでYoutubeのみを起動、スマホもYoutubuのみが起動、どちらも裏で何も立ち上がっていない。
この状態ならPC側のYoutube視聴 → スマホのYoutube視聴 を非常にテンポよく行ったり来たりすることができます。
QCYのアプリを使ってみる
最後はアプリについてです。
サウンド
こちらの画面ではEQの変更とオーディオバランスの設定を行うことができます。
オーディオバランスの変更
左右で聴力に差がある方向けに用意された設定項目になります。
デフォルトで用意されているEQは「デフォルト」「ポップ」「ベース」「ロック」「ソフト」「クラシック」の6種類が用意されています。
また当然のようにカスタムEQにも対応。
画像のような画面で自分好みの音に設定する事ができます。
もちろん自分でカスタムしたEQをいくつか保存することもできます。
その他設定
設定ではその他の便利設定を行うことができます。
タッチ操作は1~3回タップまで設定可能です。
また長押しで曲送り/曲戻しが可能になっていますが、こちらはアプリによる変更はできません。
左右で計8種類の操作が可能
割り当てられる項目は全てのボタン共通で以下の通りになります。
- 無効
- 再生/一時停止
- 曲戻し/曲送り
- 音声有スタント
- 音量+/-
- ゲームモード
その他の設定内容としては
- イヤホンを探す
- 電源オフタイマー
- スリープモード
- ゲームモード
以上の4つになります。
イヤホンを探す
イヤホンを探すでは、イヤホンからビープ音を出してどこにあるか特定しやすくする機能です。
装着したまま寝落ちなどをして起きた時に行方不明、ってことが多々ある方にとっては神機能。
電源オフタイマー
電源オフタイマーはあらかじめ設定した時間が経過すると、自動でイヤホンの電源を落としてくれる機能です。
このおかげで無駄なバッテリー消費を避けられるて動画や音楽の再生も勝手に止まってくれるので、ちゃんと使えば神機能です。
ただ毎回これをオンにしてから寝落ちを始めないといけないのが面倒。
スリープモード
スリープモードは単純にタッチ操作を無効にする機能です。
寝落ちの際に意図せずにタッチ操作が行われるのを防いでくれます。
良かった点・悪かった点
QCY MeloBuds Neoの良かった点
- 美しく洗練されたデザイン
- 残りのバッテリー%が分かる
- 自然とすっぽりハマる装着感
- バランスが取れた音質
といった具合になります。
個人的にはやっぱり見た目の満足度を高く評価したいです。
4,000円という価格ながらも、非常に凝ったデザインになっていて、ケースの底面をあえてクリアケースで覆う所や、エッジ部分のRの利かせ具合とか、ワンポイントでシルバーなところや、技適マークが外からじゃ見えない所等。
見た目で推したい部分が沢山あります。
他にやケースのディスプレイ部分でバッテリー残量が確認できるのも意外に便利でした。
ワイヤレスイヤホンあるあるなのですが、残りのバッテリー残量なんて気にせず、気が付いた時にはバッテリーが無くなって使えない、みたいなのがいつもの流れです。
でもケースのディスプレイ部分で確認できると、イヤホンをケースへしまう際に必ずバッテリー残量を目にするので、ワイヤレスイヤホンへの充電意識みたいなのがいつもより高まっていいです。
ケースにしまう時に残り20%みたいなのを見ると、そろそろ充電したるかぁって気になります。
QCY MeloBuds Neoの悪かった点
- ケースが指紋だらけになる
- ケースサイズが少し大きい
- やや癖のあるマルチポイント接続の挙動
- ANC付きじゃない点
悪かった点はこの辺りです。
明らかなマイナス点っていうのは無いですが、ちょくちょく気になる点があった感じです。
この中でも特別気になったのはケースのサイズ。
ケースごと持ち運ぶことをどこまで想定してデザインしたのかは分かりませんが、ポッケに入れるにしてもカバンに入れるとしても、結構躊躇するくらいのサイズ感になっています。
ちょっと飯に行くだけとか、軽く買い物に行くとかでもワイヤレスイヤホンを持ち歩くと思うんですけど、財布とスマホと鍵、更にこのイヤホンとなると、手ぶら民にはやや厳しいです。
個人的には家での使用がメインになりそうです。
また、ANCが付いていない点にも少々物足りなさを感じました。
最近ではどの価格帯でもカナル型のワイヤレスイヤホンなら当然のようにANCが付いていますが、MeloBuds Neoはデザイン特化なのか付いていません。
私も久しぶりにANC無し×カナル型のワイヤレスイヤホンを使いましたが、やっぱり外で音楽を聞くとなるとANCは欲しいなと改めて感じました。
QCY MeloBuds Neo レビューまとめ
- 美しく洗練されたデザイン
- 残りのバッテリー%が分かる
- 自然とすっぽりハマる装着感
- バランスが取れた音質
- ケースが指紋だらけになる
- ケースサイズが少し大きい
- やや癖のあるマルチポイント接続の挙動
- ANC付きじゃない点
以上になります。
いかがだったでしょうか。
おすすめな人は限られてくるややニッチな所を攻めた商品、ってのが正直なところですが、「これ良いかも!」と思って買った人なら間違いなく満足のいく商品になっています。
4,000円の価格で買える事を考えるとコストパフォーマンスという面でもかなり優れています。
ただこれに+2,000円出すと強力なANC付きかつLDAC対応の全部入りのMeloBuds Proが買えることを考慮すると、ここは慎重に検討したいところです。
今回は自分の求めている物が何かを考えた上での購入をおすすめします。
ちなみに、全部入りのMeloBuds Proもレビューしてるので、そちらも是非チェックを!!
では、また。
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